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絶対的なしあわせ

質問:完璧で絶対的なしあわせとして表現される、カバラでいう最高位の状態とはどのようなものですか?

答え:絶対的なしあわせは、利己的なシステム(クリパ:殻、トゥマー :不純物、ガスット:俗悪)の左の線が完成し、授与や愛、心遣いといった性質を持つ右の線の満たしが起こった時、左と右の線をその真ん中の線に完全統合することによって作り出されます。

2つのシステムが真ん中の中間線で同時に存在し、互いに互いのすべてを受け取りきるとき、このシステムは完全なるしあわせと言われます。

しかし、この状態は永久に続きません。なぜなら、そのシステムの中で歪みや分解、減衰といったものが絶えずさらけ出されるからです。つまり、しあわせな状態を含むあらゆるスピリチュアルな状態はダイナミクス(動力学)であるということです。

[222628]
From the Kabbalah Lesson in Russian 12/17/17

アルベルト・アインシュタインはカバリストだったのか?

質問:アルベルト・アインシュタインは物理学者なのか、哲学者なのか、あるいはカバリストなのか。あなたの意見をきかせてください。

答え:アインシュタインはややカバリストに近いところがある、と言えると思います。だから、アインシュタインは相対性理論、正確には人である観察者に相対する概念を取り入れ、それを科学の中へ持ち込み、私たちの知覚や知識、人生における相対性の概念を世界へ向けて紹介したのです。

すべては観察者の特性によって決まる——これは、まさにカバラ的な評価です。完成されたコミュニケーション特性(愛による授与)や、(私たちとは反対の)構成要素の総計、自然の特質。そういったものを持つ絶対的なクリエーター(創造主)に敬意を払っている人は、そのように評価しています。

さらに、私たちが知覚することはすべて、人が、人との関係性の中で知覚するものであり、人の外側に何が存在しようとも全く構わないかのようでもあります。カバラの知恵は私たちが到達するところについて述べています。カバラはすべての科学の基礎をなす科学なのです。

カバラは社会を再起動させるオープンソース・コード

私のFacebookページ Michael Laitman 3/28/19より(英語)

動物は決して間違いを犯しません。自然の完璧な操作がそこにあるからです。しかし、人間は四六時中、間違いをおかします。

21世紀の今、私たちは一つのボタンを押すだけで、この惑星とそこにいる私たちの存在を終焉させかねない、おろかな状態に達しています。 個人レベルでも、多くの人が現代の奴隷のように暮らしていて、仕事や通勤に時間を費やし、常に気を張って忙しくしています。 抗うつ薬の処方が急増しているのは当然のことと言えるでしょう。

カオスが蔓延しているかのような人間社会とは異なり、自然は深く掘り下げば下げるほど、不思議な知恵を明らかにしてきます。 どんな存在もその要素も、互いに調和してつながっているように見えます。 孤立して存在するものは何もありません。 あらゆる生命体がシステムの中で他の部分に貢献しています。

ではなぜ、私たち人間についてだけ、自然の操作がうまく働かないように見えるのでしょうか。 私たちは自然のオペレーティングシステムのバグみたいなものなのでしょうか?

いいえ、違います。 そうではなく、カバラはそれを、より大きな全体図を見る能力の欠如にあると説明しています。 私たちに起こる絶え間ない問題や課題、苦しみはすべて、私たちを人間として育てるために画策されたものです。 自分たちの周りに見えるカオスは、私たちにこう尋ねさせるために図られているのです。「何が起こっているんだ? 」「私たちはどこに向かっているんだ?」「 私たちの目的は何んだ?」と。

しかし、その答えを得るためには、人間の進化の次なるレベルへ、もっと人間的に高次の知識や技術があるレベルへと上昇しなければなりません。

私たちがこれまでに成し遂げてきたことを見てください。 私たちは、コンピューターやスマートフォンを通して世界中をつなぎ、精巧なヴァーチャル・ネットワークを開発しました。今日、すべてがグローバル・ビレッジ(地球村)でつながっています。ただし、 私たちの心を除いては……。私たちはまだ、人間関係の次なるレベルを築けていません。 人類は今にもシステムのアップグレードをしなくてはならないのです。

自然世界のつながりの性質と人間の自己中心的な性質との間にある激しい衝突。私たちの時代は、それがますます大きくなっていく様子を明確に示しています。 簡潔に言えば、個人的なエゴの誤った導きで、個人的な利益のために、お互いをそしてこの世のすべてを、悪用するように推し進めてきたということです。

それは、人類が古いオペレーティングシステムにこだわっているかのようでもあります。私たちの利己的な社会は、相互的な搾取に褒美を与え、世界に向かって一人ぼっちで、自分のためにそっちにいればとけしかけます。 私たちには洗練されたコミュニケーション手段がありますが、皮肉なことにそれは、私たちがお互いに、いかに感情的な分離をしているかをさらに際立たせてしまっています。

では、どうしたら、私たちの意識を自然のオペレーティングシステムに合うように向上させられるのでしょうか。 それを成功させるには、自然のコードを熟知した一流の開発者による、アップグレードのためのガイドが必要です。 そして、まさにこれを、カバラという本物の知恵がもたらしているのです。

数千年もの間、カバラは少人数の小さなグループによって実践的に用いられてきました。 しかし、それには意図がありました。人間の性質を向上させる必要性が現れたその時に、この知恵をすべての人に明かすためです。 そして、今がその時なのです。

いったんアップグレードをしたなら、まったく新しいレベルの人生が待っています。そこでは私たち一人ひとりが切り離されない状態となり、人類全体がつながっています。そこは、皆が皆のために利益をもたらすことを望むところ、「汝の隣人を汝のごとく愛せ(周りの人を自分のように愛しましょう)」という概念の背後にある真の意味を発見するところです。

「汝の隣人を汝のごとく愛せよ」とは、倫理でも習慣でも、優しさあふれる行動のことでもありません。 そういったものは単に、そこに潜在している副効力にすぎません。「汝の隣人を愛せ」とは、人間の感情や知覚の拡大を意味しています。そして、それが自然そのものにある愛の力、自然のオペレーティングシステムを導く根本的な力に触れさせるのです。この啓示による驚くべき事実によって、私たちは高次の意識からの神の喜びで満たされます。そしてそれは、すべて初めから私たちのために仕組まれていたのだと、私たちは発見するのです。