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カバラなくして世界の問題解決は可能か?

受取った質問:カバラの科学に頼ることなく、単に人類が団結およびE.U.(ヨーロッパ連合)や世界政府のような組織の確立の必要性を認識することで人類の問題解決は可能でしょうか?

私の答え:全ての物を全ての人がシェアできるように、私達が1つの心をもつ1人の人間のように団結しなくてはならないと、自分達と他者が納得しはじめたと仮定してみて下さい。そのような目標を私達に達成できるでしょうか? ナチス政権のドイツや共産主義のロシアがした同じ事の繰り返しになるでしょう。

こうした理由でカバリスト達は世界を変えるためには是正する力を引き寄せなくてはならないと警告するのです。言い換えると、世界の改善は高級な力を世界に啓示するカバラを使うこと以外には不可能ということです。この上位の力の助けをかりて世界は正しい状態になれるのです。

こうした理由で、政府やG20サミットが解決策を見つけるのを待つことには、その価値がないのです。だれも解決策を有していません。世界は発展するにつれて、救済の手段がないことを認識するようになります。人類はその発展、追求、無数の口実といった過程のなかで、人類には解決策がなく世界が壊滅寸前であることを発見する一方で、私達はカバラの科学を広めていきます。まさに崖っぷちに立たされた状態になったとき、私達カバリストは世界と共になるでしょう。

偉大な魂が残した遺産は私達の為のものです

利己的な願望の中に留まることは、この利己の性質を創造主の性質に変える道具を欠くことです。上位の光 – 創造主の性質そのもの – は私達を改善する特別な力です。

しかしそれがそうする為には私達に自分の性質を利己的なものから利他的なものに変えたいという願望がなくてはなりません。そしてその願望は本物でなくてはなりません。すなわち言葉や涙をもって願うことではなく、心からの願望(欲求・要求・切望・リクエスト)でなくてはならないということです。

そのような変わりたいという本物の願望に到達することが、この人生における私達自身にたいする取り組みの全部を成しているのです。利己的な願望を授与の願望に変える過程を経験した人々は、そのことを著書にして、その中から私達に語りかけています。

私達の世界で親が赤ちゃんに赤ちゃんの成長にふさわしい必要条件を提供することと全く同じように、カバリストも私達の精神的発育に必要なものすべてを前もって用意してくれました。彼らは何世紀にもおよぶプロセスを通じ1つの偉大な魂(ソウル)に既に一体化していて、私達に未来の世界を用意しました。そして彼らはそこで私達を待ってます。

私達の完全な世界は始まりも終わりもない円形です

受取った質問:同時に他人を憎むことなくして、どのようにして人は自己のエゴイズムを憎むようになれますか?

私の答え:今日の世界における問題は、誰もが責任を他人のせいにすることです。しかし閉鎖した完全な体系に関していうのなら、その中にいるすべての人に責任があります。誰も正しくもないし、間違ってもいません。もし悪が存在するのなら、その原因は私達全員にあるのです。

もし全ての歯車が互いにかみ合っているなら、賞罰を免れる歯車は1つもありません。全てが繋がっています。誰かが回転しなければならないとは言えないのです。または他人の理由でその他の人の回転を強いることもできません。すべてが同時に動いているのです。したがって私達の是正は相互的でなくてはいけません。これが意味することは、私達の皆が同時に決心するということ:「逆方向に回転することを止めよう。他人のために一丸となって同じ方向に回転しはじめよう。」

世界で起きていることの責任は全員にあります。そこには加害者も被害者もいません。私達全員に全ての悪い事と良い事におけるまったく同じ責任があります。この理由は、私達が完全な世界に住んでいて、完全な世界は始まりも終わりもない“円形”で表現されるからです。よって誰々に責任があるということはありません。すべての人が人間社会で起きている全出来事に加担しているのです。

私達は何も欠けていることのない全部がそろった完全な体系における属性(特性・特質・性質)を獲得し、すべての人に対する扱い方を変えなくてはいけません。もし私が自分自身の“悪の認識”に到達したのなら、自分だけが世界における犯罪者だと実感するようになるでしょう。

インターネットはインターパーソナルな繋がりに取って代わるべきではない

新聞記事(USC Annenbergから):“インターネットの使用により家族時間が減少” 米国のインターネットに繋がれた家庭は、家族が一緒に過ごせる時間が減少している、ネットを使う家族のメンバーから無視されたと感じる、といった報告がますます多くなった。2008年までに一緒に過ごす時間が月に17.9時間まで、30%以上減少した。インターネットを使用する家族のメンバーから、少なくとも時々、無視されていると感じるとの報告は同時期に40%増えた。

私のコメント:これは期待ができるようなことではありません! 私達のエゴイズムは、私達をお互いから離れさせ、テレビやインターネットに没頭させて自分と他者について忘却させることを強制しています。願望が満たされるはずだと思われる空間の中で、私達は空虚を感じます – こういった理由で私達は他者および自分自身から距離を置こうとするのです。人が間違った道を歩んでいる時に、間違えを識別し目的地に到達する為に必要な調整を行うには、2つの方法があります。

1)間違った方向への移動速度を速める! そうすることで人は自分の道が間違っていることを認知し時間を節約します。なぜなら間違った道で費やされる時間は苦しみに満ちているからです。

2)間違っている方向に移動するかわりに、私達をコントロールしているプロセスの研究を徹底的にする。そうすることで人間は、肉体的な苦しみを経験することで自分の悪を自ら露呈することなく自分の悪を認知できます。この行為は肉体的で感情的な苦しみを愛の苦しみに変換させ、間違った道で費やされる時間だけでなく、苦しみの量、度合い、強さも大いに減少させます。

このようにして私達は、自分自身のひどく不幸な状態と苦痛を感じているということに対する苦しみから、まだ達成していない永遠性と完璧性の欠如に対する苦しみに移行します。したがって二番目の方法のほうが望ましいのです!