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セフィロトとは何か?(Quora)

マイケル・ライトマン博士のQuoraでの記事、「セフィロトとは何か?」より

「セフィロト(Sefirot)という言葉は、「輝き」や「照らし」を意味する「サピール(Sapir)」という言葉に由来します。

カバラの知恵は、愛や授与というスピリチュアルな力があること、またそれを「光」と呼ぶことを説明しています。私たちが自分自身をこの力に適合させようとすると、光を自分の欲求に入れて、その中できらめかせようとします。そうして、スピリチュアルな欲求に照らし出された欲求のことを「セフィロト」と呼ぶのです。

スピリチュア的に到達するためのプロセスとは、持って生まれた物質的・肉体的な欲求を、愛と授与のスピリチュアルな意図で超えていくことにあります。そうするほどに、セフィロトをより明かすことになるのです。

私たちはセフィロトを、隠蔽(ヘエレム:He’elem)という言葉からスピリチュアル世界(オラモット:Olamot)と言われる場所で発見します。つまり、スピリチュアルな段階が上がれば上がるほど、セフィロトの照らしが明らかになり、私たちの知覚や感覚から隠されていたものが消えていくのです。

この記事は、KabTVの2023年8月27日放送、「カバリスト マイケル・ライトマン博士との『カバラの知恵への前書き』」より、カバリスト マイケル・ライトマン博士の生徒が執筆・編集しました。

カバラが隠された知恵とされるのはなぜか?(Quora)

マイケル・ライトマン博士のQuoraでの記事、「カバラが隠された知恵とされるのはなぜか?」より

カバラの知恵が隠された知恵と言われるのは、正しく用いることのできる人だけにこの知恵が開示されるからです。

カバラの知恵を「正しく」用いるとはどういう意味でしょうか? それは、この知恵を実践する者たちが相互につながり合うシステムを構築し、その中でこの教えを明らかにすることを意味しています。

それは、私たちの思考や知性からは出てこない教えです。カバラの知恵では知的に賢い人はいらない、と何ヶ所かに書かれています。カバラの知恵で必要とされるのは、心で働く人です。例えるなら、互いに影響し合えるように、自分の欲求を調整する人です。そうすることで、その人たちの間にある、つながりのシステムに影響を与えます。そして、それに応じて「クリエーター(創造主)」と言われる特別な影響、つまり、その人たちが構築するつながりのシステムの内側で光を放つ、愛や授与といった上層の力を受け取るようになるのです。

この記事は2023年9月28日のカバラのデイリー・レッスンより、カバリスト マイケル・ライトマン博士の生徒が執筆・編集しました。

スピリチュアルな体験とは?(Quora)

マイケル・ライトマン博士のQuoraでの記事、スピリチュアル体験とは?」より

暗闇の中で目覚めたとしましょう。その時、あなたは訳が分からず、何も感じていません。

その後で、ゆっくりと朝の日課をこなし、家を出て、通りに向かい、世界の中へと入っていきます。

そして、新聞をめくってラジオを聴き、人々と会話をするのです。

そうすることで、徐々に自分が生きている世界へと入り、眠りから遠ざかっていきます。

これは、スピリチュアルな世界に入っていく時と似ています。私たちはスピリチュアル世界に存在するあらゆる情報や感覚を受け取り、その世界と触れ合っていきます。

膨大な量のエネルギーや情報、過去や未来を感じ、スピリチュアル世界の広大なシステムではその各部が調和し、一体となって機能しているさまを体感するのです。

私たちは心と魂にできる限りそのシステムを取り入れ、システムは私たちをそれに同調させていきます。

巨大なシステムの小さな一要素である私たちは、そこに組み入れられることを望み、システムは私たちに影響を与え、システムにとって不可欠な部分へと私たちを変えていくのです。

この記事は、KabTVの2011年9月13日放送、『カバラリスト、マイケル・ライトマン博士との「I Got A Call、Self-Examination」』より、カバラリスト、マイケル・ライトマン博士の生徒が執筆・編集しました。

 

「犬はがんを嗅ぎ分ける?」(Quor)

マイケル・ライトマン博士のQuoraでの記事、犬はがんを嗅ぎ分ける?」より

イスラエルのスタートアップ企業「SpotitEarly」は、犬を使って、その嗅覚でがんを発見しています。その方法は、まず、患者にマスクを着けてもらい、数分間呼吸をしてもらいます。その後、マスクを回収し、実験室で犬が匂いを嗅ぎます。犬は90%以上の確率でがん患者を発見しています。しかも、症状があらわれる前のごく初期段階で検知することができるのです。

確かに、自然界にはまだ解明されていない現象がいくつもありますし、近いうちに、もっと多くの発見があるかもしれません。でもやはり、この発見はがんを早期に見つけ、多くの命を救うことができるという、素晴らしいものです。

また、この発見は、すさまじい技術的進歩を遂げている人間よりも、犬のほうががんを効率よく発見できることを示しています。犬は人が発する気体や気といったものから、人が何を考え、何を感じ、体のどこに病気があるのかなど、私たちについての多くの情報を検出できるのです。ほとんどの動物は、私たちが発する気体や気といったものを感知していますが、私たちは動物のそれを感じないので、動物が何を感知しているのかがわかりません。

私たちは普通、人間が最も発達した生き物だと考えていますが、知性は発達していても、そのような能力において、動物よりも劣っている点があるのがわかります。その端的な例が、私たちが発達すると、より多くの武器を発明し、備蓄していくという事実です。つまり、私たちが手を出せば出すほど、悪い結果を招いてしまうのです。

より前向きな発達をスタートさせるためには、少し先の未来を見据えて、真剣にこう自問する必要があるでしょう。「生きることで、本当に得られるものは何なのか?」と。

この記事は、カバラリスト、マイケル・ライトマン博士の動画「犬はがんを匂いで嗅ぎ分ける?」に基づいて、マイケル・ライトマン博士の生徒が執筆・編集しました。
写真:Christian Lue

どうしたら核戦争を防げるか?(Quora)

マイケル・ライトマン博士のQuoraでの記事「どうしたら核戦争を防げるか?」より

米国、ロシア、中国、英国、フランスという世界最強の5カ国は、「核戦争に勝ち目はなく、決して核戦争を行ってはならない」という共同声明を出しています。しかし、それでも、これらの国々は何兆円もの資金を軍拡競争に費やし続けているのです。こういった声明は、権力者が自らの治世を継続していくために、国民が聞きたいと願うことを伝えているにすぎません。

私たちは、根本的に私利私欲で生きていて、それぞれが他人の利益よりも自己の利益を優先させています。そうして、私たちは、将来起こりうる戦争を防ぐには頼りない、ぐらついた基盤の上に、自らの身を置いているのです。

本当に核戦争を防ぐのなら、私たちの利己的な性質を是正し、自己の利益よりも、他人や自然の利益を優先させることが必要です。これは、広くは一般大衆からえり抜きの支配層まで、すべての人々の間でなされるべき是正です。

私たちの利己的な性質を是正するため、また将来の戦争から自分たちを守ってくれる人間関係のしっかりとした基盤を発見するためには、新しくて普遍的な教育が必要です。それは、分裂よりも協力して団結する必要性に焦点を当てたものです。

私たちは、自分たちの利己的な性質が、いかに自然の一般的な利他的な法則と逆であるかを学ぶ必要があるのです。人類の発達の原動力は何でしょうか? 私たちはどこに向かっているのでしょうか? そして、自然の利他的な法則に対し、どのように自分たちを調和させれば、平和でバランスのとれた人生を送ることができるのでしょうか。

この新しい形の普遍的な教育だけに心を注ぎ、私たちの利己的な性質の是正にとりかかればとりかかるほど、私たちは将来の戦争から身を守ることができるようになるのです。

この記事は、カバラリスト マイケルライトマン博士とセミョン・ヴィノクールの共演によるKabTVの番組、『News with Dr. Michael Laitman(マイケル・ライトマン博士によるニュース)』をもとに、2022年1月1日、カバリスト マイケル・レイトマン博士の生徒たちによって執筆・編集されました。
写真:Ant Rozetsky (@rozetsky)、Unsplashのフォトコミュニティより

現代の世の中に家族は必要か?

Facebook質問昔は経済的な理由で家族が形成されました。現代は、人が生きて人生を楽しむために家族を必要としません。むしろ、邪魔になり、問題を起こすだけです。では、何のために家族を持つのでしょうか?

答え:確かに、かつて人は自分に仕えてくれる妻、老後を助けてくれる子ども、住む家、親族、つまり一般的に最も近い輪が必要でした。

人は、困ったとき、病気のとき、そして最終的には葬儀の世話をしてもらうためのサポートが必要でした。そして今日、それを必要としていません。これを引き受けてくれるさまざまな社会福祉が存在しています。

妻は必要でしょうか? いや、必要ではありません。毎日新しい妻を持つことができます。子どもはどうでしょうか? 成長し、10歳を過ぎるとほとんど会わなくなり、お金をせびるときだけ会うようになります。彼らは親を顧みないし、老後も助けてもらうことはありません。

今日、人は家族、妻、子ども、両親、家庭という自然のルーツから切り離されています。職場さえも強制ではなくなりました。昔は一つの職場で一生働き続けましたが、今はどうでしょうか?

質問:社会の主要な細胞である家族は、もはや存在しないのでしょうか?

答え:残念ながら、誰も何も望んでいません。女性は本来、子どもや夫、家族、家庭を望んでいながらも、結婚しようとせず、子どもを産もうとしません。

質問:では、長期的には家族は必要ないのでしょうか?

答え:必要かどうかは、目標によって異なります。目標が手段を正当化するならば、手段は必要であり、そうでないならば必要性はありません。

質問:現代の人類が持っている目標は、家族を必要としないということでしょうか?

答え:もちろんです。でも、目標を達成するためには家族が必要だとわかっていれば、家族を作って大事にするでしょう。

人類は目標を得ることで、どのように生きるべきか、生きる必要があるのかがわかるようになるのです。今、世の中の多くの人々が、生きることに価値があるのかどうか、疑問を抱いています。

子どもと親の分離は、無意識のうちに行われているのです。子どもも次のような質問に悩まされます。「なぜ親は私をこの世に生んで、人生を歩ませ、苦しめたのだろう。私は役に立たない。誰も私を必要としていない。また、私は他人を必要としていない。死ぬのを待つだけか? そのために生まれてきたのか? 彼らは楽しんで、自分の喜びのために行ったけれど、私は人生を楽しめない。だから、薬をくれれば、なんとか存在できる」と。

質問:家族を必要とするには、人生の目標は何であるべきでしょうか?

答え:家族を必要とするための目標は、次のレベルの存在、つまり完全で、永遠で、無限の、授与の達成に至ることです。こんなことは想像もできないし、想像すらしたくありません。もう、すべてがうんざりです。だから、人に説明するのが難しいのです。

私たちは自分の利益のための人生から抜け出さなければなりません。それが私たちを制限しているのです。別の存在方法があることを感じればすぐに、はるかに楽になるはずです。

この場合、家族が必要となりますが、それは自然という上層のシステムと類似したシステムの一つだからです。より高い目標に進むためには、結婚し、家庭を持ち、子どもを持つことが必要であり、特に男性はそうです。

そして、利己的な存在を利他的な存在に置き換えたとき、次のレベルに到達することが目標となります。それにより、まったく異なる自然の奥深さ、異次元における存在が明らかになります。そこでは、宇宙は私たちの住む場所ではなく、まったく異なる宇宙なのです。

質問:では、家族内の人間関係はどのように調整されるのでしょうか?

答え:その人がより高い存在の目標として何を見るかによってのみ、調整されます。それに導かれて、家族が守られ、子どもが育てられます。そうでなければ、何も存在しないことになります。

質問:目的を持っている家族には、愛という概念が存在するのでしょうか?

答え:愛とは、この究極の目標を達成するための正しい関係なのです。それだけです。

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Kabtv「マイケル・ライトマン博士のニュース」より

どうすれば人生の目的を見つけることができるか?(Quora)

Quoraの記事「どうすれば人生の目的を見つけることができるか?」より

常に人生の目的に向かって成長させるようなプログラムと、自然の上層のプランを学べば、人生の目的を見つけることができます。

自然のプランを学ぶと、この人生で何ができるのか、前の人生での運命は何だったのか、自然はどのように作用するのか、なぜ私たちはこのように創られたのか、環境からの影響を受けてどのように発展していくのかを、徐々に感じるようになります。

そうすることで、自然のシステムに適合させて、コントロールする方法を理解することができるようになります。欲求と意図、そして自然の上層のプランを研究することに基づいたガイダンスを使用して、自然のコントロールルームに入り、すべてのものがどのようにして、またなぜそのように作られたのかを発見することができます。

人生の目的を問うことは、その発見への第一歩です。歴史や個人の人生の中で、私たちは、食べ物、セックス、家族、お金、名誉、支配、知識など、現在の知覚や感覚のレベルに応じた欲求を抱くようになります。

意味や目的への欲求は、より高いレベルの知覚や感覚に属しています。人生の意味や目的を問うことが、その発見の種となります。この欲求を、永遠で完全な人生の目的に向ける方法を学ぶことで、私たちは物理的な存在のレベルを超えて上昇することを学び、すべてがどのように、そしてなぜ操作されているのかを知覚できる上層の現実に生きることになります。さらに、そのレベルに達すると、自分の運命に影響を与えることができるようになります。

動画は英語でご覧いただけます。

この記事は、カバリスト、マイケル・ライトマン博士の生徒により、2015年9月20日のカバラの授業から執筆・編集されました。

個人意識と集団意識、その違いは何か?(Quora)

Quoraの私の記事、「個人意識と集団意識、その違いは何か?」より

カバラの知恵によると、個人意識と集合意識の定義は、現実を知覚する際の生まれもった自然な性質を、新しい知覚方法へと変換するかどうかにかかっています。

自分にとって良いことだけを楽しみたいという、もともとの利己的な知覚方法を超えて、現実の捉え方を変えていく人は、全現実の各部をつなぐ愛と授与という単一の力として、現実を知覚します。

一方、現実の捉え方をエゴの上にあるものに変えない人は、かなり限定された利己的なフィルターを通して現実を知覚します。

このようにして、現実は欲求や欲求の変換具合、欲求の欠如の程度に応じて、私たちの中でモデル化されます。

この2つの知覚の仕方には大きな違いがあります。カバラの知恵が格別な点は、一方から他方へと知覚方法を移行するために、私たちの性質を変える必要性やその際にたどる過程を説明し、そのメソッドを描写しているところにあるのです。

この記事は2019年3月29日に放送されたKabTVの番組、カバリストであるマイケル・ライトマン博士の「カバラとの出会い」から、マイケル・ライトマン博士の生徒が執筆・編集しました。

歴史が証明する皆が一つになる方法

Quoraの記事「歴史が証明する皆が一つになる方法」より

カバラの知恵は歴史が証明するメソッドであり、約4,000年前の古代バビロンの時代に、違いや争いの上で人々を一つにするためにはじめて用いられました。

カバラの知恵が効果を発揮するには、私たち人間はもともと壊れていて、分裂状態であるという前提があります。そして、私たちがつながるために自ら集まり始めた時、そのためのメソッドなしには積極的につながることはできないと気づきます。

積極的につながることができない理由は、私たちがもともとエゴイスト(利己主義者)であり、本能的に他者よりも自分のためになることを優先させるからです。積極的につながるためには、他者のためになることを優先させる必要があります。

第一にカバラの知恵は、他者の意見に反する方向ではなく、分離の力(利己的な性質)と学びによって引き出されるつながりの力を、いわばサンドイッチにする方法を説いたものです。これについては「愛はすべての罪をおおう」と書かれています。つまり、私たちは利己的な性質のために隔てられ、ひたすら互いを批判し、無関心から憎しみまで、さまざまなレベルで拒絶感を抱いていると知っているということ。しかし、私たちはこの生まれもっての拒絶感に目もくれていません。

その代わりとして、カバラの知恵が、エゴの上で一つになるよう全力をそそぐメソッドを差し出しています。違いはすべて残して、その上で互いが積極的につながるため、全精力を傾けます。違いを保ったまま、その上に第二のレベルを構築していくのです。

さらに、カバラの知恵は、人類はすべての人が隔たりを超えて一つになる段階に達するとしています。しかし、今のところ、そのためにこの知恵に引き寄せられている人は、必要十分な数しかいません。その人たちがこのメソッドを自分たちに現実化することで、その調和が人類全体に作用し始めます。言い換えれば、今はその一団が、人々を一つにする方法を自分たちに適用させている時なのです。それは、小さな科学者のグループが人間の生活を向上させる新技術を発見しようと、研究室でいくつもの実験を行うのと同じです。ひとたび新技術が発見されれば、それは特許化されて大々的に流布され、人類は簡単な説明でそれを使えるようになるのです。

この記事は、カバリストのマイケル・ライトマン博士とオーレン・レビ氏によるTVプログラム『New Life』の第1145回「イスラエルという人々の姿」に基づいています。カバリストのマイケル・ライトマン博士の生徒により、執筆・編集されました。

苦しみに感謝するとは?

質問:自分の痛みや苦悩のためクリエーターに感謝すること。これは正しいアプローチですか?

答え:人が本当にクリエイターへ感謝できるなら、正しいアプローチです。自分を正しく最終目的地へ向かわせるために、クリエーターが苦しみを起こしてくれたと感謝するなら、この苦しみは甘美であるに違いないからです。医者や生物学者の研究によれば、苦しみや喜びの感覚は、基本的に同じ結果をもたらします。それらが脳の中で同じ過程を経るからです。

質問:私には理解できません。どうしたら、苦しみに感謝できるのですか? 結局、これは傷つけられることで喜びを得る被虐的傾向ではないですか?

答え:被虐的傾向との違いは、苦しみの思考および目的と自分が感じていることを分けている点です。それはちょうど、痛みを伴う手術に同意すると同時に、病気から解放してくれる医者に感謝するようなものです。私たちの世界ではこれを、努力やエネルギー、苦しみを通して、すべての清算や代金の支払いがされる必要があると見ています。

しかし、カバリストはなぜ苦しんでいるのか、という最終目的地を見ます。だから、カバリストはもはやそれを苦しみとはみなしません。苦しみが自分の利己的な性質から自由になれるよう助けてくれるのだと、分かっているのです。しかし、そこから離れようとするならば、苦しむことになります。

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From the Kabbalah Lesson in Russian 1/3/16