'経済'

人類の銀行口座は残高不足

質問:インターネットを見ると、ほとんどの人は、どうやって自分の銀行口座の残高不足から抜け出せるのかという質問の答えを探しています。コメントをいただけますか。

答え:まず第一に、我々は故意に残高不足という負の状態に置かれています。この負の状態とは一種の奴隷制度であり、一種の人間同士の繋がりでもあります。このような繋がりが人を混乱させ、奴隷化するのです。私たちはそれが理解できずに自分達が自由だと思い込んでいます。しかし、あなたはいかなる意味においても自由ではありません。もし現在あなたが自分自身と自分の家族を自由に養うことができていないのなら、あなたは『自由に養うことができない』という同じ程度に鉄の鎖によって縛り付けられた奴隷の状態にいるのです。そして、さらにあなたの銀行口座が残高不足の状態になっているのであれば、あなたは完全に奴隷にされている状態なのです。

全ての税金や支払いや借金は、現代的な奴隷制の一種です。全ては大丈夫のように見えます。お金ももう少し借りれるし、状況はそこまで悪くない…..

借金をかかえて暮らしているこの新しい時代は、最近始まったばかりです。全ての国が負の状態で暮らしています。ある国は数千億ドルの借金に達しています。その国の口座は残高不足の状態です。そして、多くのことはできません。あなたの口座が止められ、借金を支払うまで何も得ることができなくなるかもしれません。つまり国全体は、食べ物を得る為に働く奴隷のように「何でもするから、食べ物をくれ!」と乞うまで奴隷化にさせられます。これこそが人と全ての国に起こっていて、その負の状態から抜け出す方法がありません!

From the 4th part of the Daily Kabbalah Lesson 3/1/11, Lesson on Money

ビジネスの生き残りの条件:必要な分量だけの消費

受取った質問:どうやってビジネスが利益を得ないで生き残ることができると言うのですか? それは理想郷(ユートピア)のように聞こえます。

私の答え:その経済条件はとても単純なものです。経済的見地からいってビジネスが社会全体の為に利益を最大限与えるなら、それは生き残れます。たとえばスーパーの品物の値段はそのスーパーの全出費に必要な分量だけを稼げるものと同じにするべきです。この計算は個人が生存するのに必要な分量だけを消費することを確実にするためのものです。完全体を構成している体内の細胞や臓器のように。

したがって、ビジネスの利益はそのビジネス全体の通常な存続を確実にする為だけのものです。その量を超えるどんな利益も害をもたらします。食べ過ぎが体に悪いのと同じように。お金の蓄積と特別な収入はあってはならないものです。

もちろん、どんな製造業者も不測事態にたいする安全策としての利益は確保します。変動を補うという目的で体が病気に備えてエネルギーを貯えるように。しかし一般的に今日のどんなビジネスもこのように計算を行うべきです。

経済危機とは実際は上層の光の欠如です

人が自身のエゴに奴隷化されていると感じるとき、この感覚のことを“追放(exile)”と呼びます。追放とは人生のなかでプレッシャーを感じる時のことです。それはこの世の人生から上層の人生に行く時に起こる陣痛によく似ているものです。

今日、私達が人類における様々な問題を直視するに従い、私達はこの偏在する追放の感覚が、近い将来のうちに全世界に広がり、すべての人の中で現れるようになると理解しておくべきです。これは徐々に起こります。その理由は、各自が自身の個人的な成長段階と心理段階にいるというなか、大多数の人々に起きるためです。人々が自分の欲しいものすべてを手にしていたとしても、喜びを貰いたいという利己的な願望は各自のなかで膨張し、すべての人が人生において悲惨な憂鬱、暗闇、そして不満を経験するようになります。その間、私達が直面する不幸は徐々に質的なものになっていきます。

しかしがら、それらの不幸は失業と食料不足というものではなく、その全く逆で、それらは私達の心理的な部分で生じます。人は自身に新しい活力を与える手段を失い、常に不満を抱えるようになり、絶望感に襲われます。

現在の諸問題はすべて物質的なレベルで起きているように映っているかもしれませんが、実際のところ、これらはスピリチュアルな問題であることが後に明らかになります。結局のところ、創造の目的とは全ての人をクリエーター(授与の特質または力)と類似するレベルまで発達させることなどです。

もし個人の中で“心の中の点”―スピリチュアリティに対する願望(授け与えることに対する願望です。他の“スピリチュアリティ”の定義と混同しないでください)―が目覚めていないのなら、その人は全ての現象を自分の肉体の存在を通じることでしか理解できません:食べ物、家族、社会の状態など。よってそのような人は現在の諸問題がスピリチュアルなものだとは認識できません。

たとえ個人に欠けている喜びがスピリチュアルなものであったとしても、それが自分に欠けているものだとその人が理解することは不可能です。唯一、肉体的な人生において何か悪いことが起きたときに、その人はスピリチュアリティの欠如が自分の気分がよくないことの原因だと理解しはじめます。このようにしてエゴイズムは私達の中で4段階にそって徐々に膨張し、動物の段階がスピリチュアルな段階を出現させるのです。

これは、なぜ世界全体が経済危機状況にあるのかということの理由です。なぜ危機が特に経済的なものなのでしょうか。これら全てのことと経済に何の関係があるというのでしょうか。実際のことを述べると、私達の全員が理解できる言葉はまさに経済のことしかないからです。しかし現実には、それは「ひかり」の欠如です。

完璧な世界のなかで暮らすことはどんな感じ?

今から一秒後に経済で何が起こるか誰にも分かりません。専門家は最も複雑なモデルをつくり、過去の経験を基に将来を予測しようと試みます。しかし、最も正確な統計でさえ、私達にのしかかる将来の不確実さの小さな慰めにしかなりません。「世界市場が不確実である限り、私達は将来には賭けないほうがよい」といった示唆で締めくくられる一流経済アナリストの記事や発言は増えるばかりです。

なにが本当の問題なのでしょうか。なぜ、私達が開発した経済システムに何が起きるのか分からないのでしょうか。専門家に言わせると「問題は、あまりにも多い要因の組合わせ」です。 しかし、もっと明確な説明もあります。それは、そのシステムが、敵対的な原則にしたがいながらでは、もう機能することができないということです。グローバル化が急速な現代において、私達はシステム全体に影響を及ぼすことなく、“くしゃみ”すらもできません。

米国連邦準備制度前会長のアラン・グリーンスパンは「起きていることの主な原因は、経済モデルの境界線のなかに収まりきれない人間性である」と発言しました。これが発言されたのは2007年9月のことです。彼はまた、規制を設けて危機をくい止める手立てには、今まで全く効果がなかったとも認めていました。

問題は、予測できない人間性が、私達を偏狭な個人的関心のために行動をとらせることではないのです。それは過去においての話であり、今日の状況は劇的に違います。それは私達全員が、システム全体を構成する一部分として不可欠になったということです。つまり、それがグローバル化を経て1つに統合された完全体になったということです。これが、古い経済対策が役に立たなくなったことの理由です。

人生などの生命現象といったものは、私達の性質(人間性)を新しい現実との均衡に至るよう、私達に要求します。過去の過ちを繰り返すのでなく、成功に導く、長い年月を経て有効性が証明されたモデルを模範として使おうではないですか。不可欠性と真の相互依存の素晴しい手本は自然界に多くあります。

例えば、人体を考えてみて下さい。それは完全にその細胞の利他的の働きに依存しています。各細胞は、その細胞の働きを持続するだけに必要な分量の栄養素だけを取り入れ、その生物全体の利益のために働きます。それは実に精密な均整状態(ホメオスタシス)です。すべての自然体系は、その部分の適正な相互作用に依存しています。1つの細胞がその生物に、利益ではなく危害を加えようなら、その他の細胞が統合し、全体を助けてその体系を均衡に至らせます。

そして私達も例外ではないのです。 20世紀の偉大なカバリスト、バール・ハスラム(Baal HaSulam)は、私達は注意して自然の法則を扱う必要があると以下のように著述しました。「自然の法則を犯す者は皆、自然がその人に課した目標から逸脱してしまい、ゆえに自然はその人を罰することになるだろう。」この簡潔な現代の危機のメカニズムについての説明は、半世紀以上も前に記述さたものです。

“自然の法廷”には上訴というものがありません。そして、私達は自然の法を守っているとは決して言えません。私達の人生のモットーは「誰を利用してでも金持ちになり、“大胆”になる」ということです。これは、人の内面の声の囁やきであり、私達はそれに喜んで従っています。

まさにこれが私達の問題の存在しているの場所です。もし1つの細胞が突然、“考えを変えて”自分のことだけを配慮しだしたらどうなるのか想像してみてください。医学にはこれのシンプルな呼び名があります。それは「ガン」です。 よって、現在における危機は病気の症状であり、治療が必要なのです。

もしも人類が1つの体系になれたとしたら、それはただちに自然に一致した法則によって統治・支配されることでしょう。昔なら罰を受けないでやってこれた事柄にたいしても、私達はもう“許される”ことがなくなります。昔のやり方で暮らし続けることは、高層ビルの屋上から飛び降りて、無事を祈るようなことです。ゲームのルールが変わったのです。今はもう、お互いを利用するのではなく、全員を配慮していかなくてはならなくなりました。思い切ってこのように行動しはじめない限り、危機は私達を含めた地球をもっとひどく苦しめ続けることでしょう。

この変化のプロセスを楽にしてくれる効果的な方法はあります。それは世論に頼る方法です。テレビやラジオなどの伝達経路、報道機関、マスメディア、そしてインターネットが人々に、私達全員が1つの体系の部分を成していて、個人の損失は全員の損失で、全員の利益は個人の利益でもあると説明するようになったとき、すべての変化のプロセスがより簡単で楽なものになります。

何百万ドルもの資金を経済に注ぎ込む今日のやり方は、危篤患者に鎮痛薬を大量に投与しているようなことです。 そうするのではなく、私達は問題に対するアプローチそのものを根本的に変えて、私達の世界観の中心に立っている“わたし”と”社会”を入れ替えなければなりません。だからといって、この社会が細胞のように分離された構成部分になるのではありません。それは1つの家族のようになるという意味です。

想像してみてください。あなたの周りの誰もが親しい身内だとしたらと。そしたら、あなたは心から人々が幸せになることを願い、皆に手を差し伸べるでしょう。そして、彼ら、彼女らもあなたのことを同じように感じ、手を差し伸べます。さらには、そのような生活の維持に必要な支援を金融機関から受けいれることもできるのです。そうすることで、私達は自然との調和が達成できるようになります。なぜなら、愛し合う家族のなかで機能しているルールというものは、現在私達が守れていない自然や生命の法則と全く同じものであるからです。それは唯一の、欠けるところのない、完璧な体系なのです。


金融危機における分析

私の受取った金融危機についての質問です:

質問:金融危機は米国に原因があると言われています。しかしあなたは、それはシステマチックであり、私達が世界の相互連結体系のなかに存在していることから生じていると言いました。どちらが正しいのでしょうか?

私の答え:両意見とも正しいです。その理由は、世界で最も発達した米国が最初に、局地的ではない世界規模の金融危機が起きていると気づいたからです。例えばイスラエルなどのまだ金融危機の影響がでていない国もありますが、その波はいずれ訪れます。

よって人々は米国を非難しないほうがよいのです。実際は、欧州、中国、日本、アラブ首長国連邦、そしてロシアでさえも、米国のおかげで繁栄しているからです。なぜなら、米国がそれらの国のものを購入するからです。

しかし今や米国は買うのを止め、すべての人はどんなに昔が良かったのかを実感することになるでしょう! もし人々が、金融危機やそれ以外のすべての事も実はたった1つの「生物」のなかで生じていることという事実を受け入れたなら、みんなが自分で多くの疑問に対して答えることができるでしょう。

質問:なぜ金融危機は銀行から始まったのですか?

私の答え:その理由は、銀行が米国の全制度の基盤を成しているからです。それは自由市場原理の1つの例です。しかし、現在それは政府により買収されています。市場の自由は欧州のように制限されたものになるでしょう。

しかし、金や富はまさに肉体的な満足と同意義です。それは人々を「繋げ」、危機における共通な原因-人々の利己的な態度と、私達が存続できるようその態度を相互利益なものに変化させなければならないという事実-を私達が早く悟れるようになるのを手助けします。

質問:しかし今日の雇い主が従業員の健康などを「ケア」するといった相互利益も自分本位で利己的なものではないのですか?

私の答え:人とビジネス両方の、及び世界の全人類の、完全な相互連結体系は大変な速さで啓示されつつあり、すぐに私達の一人一人がお互いに対する態度を文字通り感じるようになることでしょう-最初は国家的なものからはじまって、それから個人的なものになるでしょう。私達の幸運と安全がどのように私達の態度(外面的なものではなく、内面的な態度-私達が心の中で感じるもの)にかかっているのかというこの分析は、憎しみを是正しそれを愛に変化させる手段を探し出すことを強いることになります。

質問:誰がこの金融危機の時期をより楽に生き抜けますか?

私の答え:世界との繋がり(連結)が最も少ない人々です。それはまさに生き物のように働くのです:足、胃、または腕が傷ついた時、痛みは頭で感じられます。よって、国はグローバル化を阻止する試みをします。しかし、そうすることは国家を救うことにはなりません。なぜなら、そうすればその国の発展が止まってしまうからです。外との十分なコミュニケーションと交換がなくなれば、その国の発展が停止し、封建制に後退してしまいます! すべての人は本能的に過去に戻ろうと試みますが、そうすることは単にプロセスを遅らせ、さらにひどい人生においての打撃を受けることになります。それは、病気に対する誤った治療を隠すようなこと、または治療薬ではなく鎮静剤を摂取するようなことです。結局のところ人間社会は生きている生物なのです!

質問:どのような通貨が残りますか?

私の答え:危機のあとの世界は、根本的に新しいものになるでしょう。それでもやはり、米国が非常に偉大な科学的および技術的潜在性を蓄積してきたこととずばぬけた工業的基盤に支えられていることで、米国は世界の指導者的存在-世界最大の経済大国-として残るでしょう。米国が他のどんな国よりも転落することになるにせよ、数だけで言えば、それでも(よそと比べ)生きるのに十分なものを有するでしょう。

米国のハイテク産業以外のすべては崩落するでしょう。実質的な生産は中国などの外国から米国の本土に戻されるようになります。そして、そのことが諸外国と中国の「落下」を生じさせるでしょう。

質問:なぜみんなは、金融危機をすごく恐れているのですか? 個人的に私は怖さを感じません。

私の答え:以前に起きたすべての金融危機は違いました-それらは理解可能で、全体的ではありませんでした。しかし今回のものは世界規模です-それは世界中で起こっており今までのいかなる金融危機とも異なります。それを排除することのできる、既に知られた救済策は無いのです。人々は以前の金融危機において実施した同じ対策を試みています-銀行救済、しかしどんなものも救済にはなりません。この状況は私達に金融危機の本当の理由を明らかにすることを強いるようになります。それは、閉鎖体系(closed system)の構成部分の利己的な態度がその体系の破壊を生じさせるということです。

金融危機の本当の原因を説明する私達の試みが、どのように受け止められるかに関係なく、私達は悲観することなく自分達の任務を果たし続けねばなりません。私達に唯一できることは、金融危機の原因と解決策を世界に理解してもらうことを早めるだけです。それは忍耐を伴いますが、苦悩、試み、そして失敗は、人々を学ばせ、人々が私達の言うことに留意することを強いることになります。