Entries in the '新刊行物' Category

「人類の未来はどうなるのか?」(Quora)

マイケル・ライトマン博士のQuoraでの記事「人類の未来はどうなるのか?」より

将来的に、人々は自然の各部に無数のつながりを見るようになるでしょう。

より厳密に言うなら、私たちの未来がどう変化するかは、つながりをどう理解するかにあります。

例えば、突然宇宙人がこの惑星にやって来たとします。宇宙人は、私たちをひとくくりに捉えるでしょうから、警察官と泥棒、金持ちと貧乏人、女と男など、その違いを見分けることはできません。それは、私たちにしてもそうなのです。

人々の間に愛と授与の力があることが明かされて、人と人、人と自然が正しくつながった世界を発見したとき、私たちはすばらしく広大で、まったく新しい現実を感じることになります。生まれたものも、生まれていないものも、生きているものも、死んだものも、宇宙で起こっているすべてのことを奥深く理解するようになるのです。

それが、私たちの未来が行きつく先にあるべき姿です。

私たちは、自然の全サイクルにおいて、無生物や植物、動物、人間というものを理解することになります。

しかし、最も重要なことは、自然の各部分や各層がつながり、相互に影響しあうネットワークの中に、自分たちが存在しているのだと感じることです。この世界に生まれる前も、ここに存在する間も、その後もです。

自然界の各部は完全に相互関係にあり、私たちがそれを知覚すると、永久に変わることのない鮮明な情景が与えられ、どんな疑問にも例外なく答えをもらえるようになります。現在、過去、未来に起こるすべてのことが、なぜそのように起こるのか、その理由を明確にできるようになるのです。また、私たちを発達させている法則もはっきりと理解できるようになります。それは、まるで刺繍のようで、表には美しい絵、裏にはさまざまな結び目があり、それを切ると絵が崩れてしまいます。それが私たちの姿であり、つながりを感じなければ、私たちはバラバラになり、互いに距離を置くようになってしまうのです。

この記事は、2017年12月27日に放送のカバリスト マイケル・ライトマン博士とのKabTV「最後の世代」に基づき、カバリスト マイケル・ライトマン博士の生徒が執筆・編集をしました。

安倍晋三~世界とイスラエルにとっての善人の暗殺(Medium)

Mediumに私の新しい記事「安倍晋三~世界とイスラエルにとっての善人の暗殺」が掲載されました。

日本の国政選挙である参議院選挙中の2022年7月8日、安倍晋三・元首相が奈良県奈良市で演説中に襲撃され、死亡。遺影と献花する有権者。2022年7月10日、奈良市にて(写真: Kazuki Oishi/Sipa USA)

 

日本の参議院選挙の投票日を2日後に控えた金曜日、元首相である安倍晋三氏が、奈良の地元候補者の応援演説中に暗殺されました。私はこれを聞き、残念に思いました。彼の国際的な戦略がすべて成功したわけではありませんし、日本を長引く経済不況から十分に立ち直らせたわけでもありません。しかし、それでも安倍氏は日本にとって、世界にとって、イスラエルにとっての良きリーダーだったのです。

安倍元首相は自国にポジティブな影響をもたらしました。イスラエルにとっても、世界にとってもポジティブな存在でした。彼が成し遂げたことは、早急に目に見えるものではありませんが、世界をより安定させる力になっていました。だから、私は彼の死を悼んでいるのです。

日本は(地理的にも政治的にも)中国とロシア、アメリカの狭間にいます。これら巨大なグローバル勢力が日本を取り囲んでいるため、日本はそれらとのバランスを要する独特のポジションに置かれています。安倍晋三氏はそれを理解し、感じ、実際にバランスをとろうと努力していたのです。

アメリカは対中国における奮闘で日本を自らの側に引き込もうとしましたが、安倍氏は日本が不利な争いに引き込まれないようにしながら、アメリカとの関係を良好に保ってきました。日本国民は中国を敵視していません。安倍氏は中国に対する敵対心を抱かせたくなかったのでしょう。

中国にも、日本へ影響を及ぼしたいという強い願望があります。台湾に対するような企てを強いることはしませんが、依然として懸命に影響を及ぼそうとしています。ここでも、安倍氏は雨の合間を縫って、なんとか日本が水をかぶらないようにしたのです。

安倍氏はイスラエルに好感を持っていました。世界という土俵において、イスラエルには特別な役割があり、良好な関係を保つ意義を感じていたのです。彼は日本とイスラエルの友好関係に、単なる経済的、技術的な利益を求めていたのではありません。イスラエルには世界の親分的役割があると、真に感じていたのです。これが、政治経済的な日和見主義とは違う、イスラエルに対する敬意の元となっていました。

実際、一般的に指導者とは、世界におけるイスラエルの役割により敏感です。ボリス・ジョンソン英首相も、世界におけるイスラエルの存在意義に鋭敏な感覚を持っていました。政治家は国際関係に携わっているため、すべての国を結びつけるある種の符号やコネがあること、その中でイスラエルが重要な役割を担っていることを感じ取っているのです。

安倍晋三・元首相の死やボリス・ジョンソン英首相の追い込まれた辞任、スリランカの大混乱、イスラエルの堂々巡りの選挙、ジョー・バイデン米大統領の人気急落などは、リーダーシップの乱れの一例にすぎず、世界的な変化が進行していることを示しています。多くの政府や国家が、向かう先を決断しなければならない今、私はこれらが前向きな変化へとつながることを願っています。

世界は変わらねばなりません。人類はどこへ向かいたいのか、自問自答しなければならないのです。世界には多くの衝突点があり、それに対する包括的な解答を要しています。

世界の指導者も国家も、これまでのような世界はありえず、戦争や政情不安といった絶え間ない脅威にさらされることを理解せねばなりません。世界がより良くつながること、国家と人民のより健全な関係性が求められていることを、私たち皆が理解しなければならないのです。これが、私たちが目指すべきところです。

差し当たり、この変革は指導者が倒れることによって起こっています。これはやさしい変革です。もっと過激な変革は、指導者の凋落ではなく、東欧で起こっているような爆弾投下として起こることになります。

世界的な政治的混乱を利用して人間関係を激変させることができれば、私たち皆がそこから恩恵をこうむることになるでしょう。もし、今変化を避けるならば、私たちは後に痛みを伴う変化を強いられることになります。いずれにせよ、世界は是正を必要としているのです。
[300210]

どうやってCovid-19を終息させるのか

Linkedinでの新しい記事「どうやって Covid-19を終息させるのか」より

世界中どこの国も、Covid-19という災いと格闘しています。ドイツでは新たなロックダウン措置が進められ、フランスはすでにロックダウンされています。インドではCovid-19の感染者数が、ブラジルでは死亡者数が記録を更新しています。パンデミックを皆の問題として感じていた時期もありました。しかし、ジョー・バイデン大統領候補が「どこかの感染症は、どこにでもある感染症だ」と発言した後、今では各国がそれぞれにこの菌と戦っています。国連事務総長は、ワクチン投与の不平等を訴えましたが、人口の半分にワクチン接種が行われた国がある一方で、一度もワクチン接種が行われていない国もあります。

現在、各国は自分たちの利益を考え、
これまでしてきたのと同じ利己的な行動をとっています。
その一方で、Covid-19はそのグローバルな性質上、
すべての国がすべての国に影響を与えるため、
ローカルにではなくグローバルに、健康について考え始める必要があります。
また、ワクチン接種については、
経済能力が考慮されるべきではありません。

このようなことを続けていては、パンデミックは終わりません。次々に変異株が出てきて、広がっていくでしょう。この危機を乗り越えたいのであれば、パンデミックは世界的な問題であるという認識に立ち返って対処しなければなりません。世界規模のワクチンバンクを設立し、全人類のために十分な量のワクチンを製造する必要があります。その後、年齢別、国別など、誰が最初に接種すべきかの優先順位を決めなければなりません。なるべく公平であることが求められます。

現在、各国は自分たちの利益を考え、これまでしてきたのと同じ利己的な行動をとっています。その一方で、Covid-19はそのグローバルな性質上、すべての国がすべての国に影響を与えるため、ローカルにではなくグローバルに、健康について考え始める必要があります。また、ワクチン接種については、経済能力が考慮されるべきではありません。

簡単に言えば、自分の家族と同じように、人類に対応しなければならないのです。そうすれば、少なくとも、最も必要とされる場所にワクチンを送ることができ、より早くパンデミックから回復できるでしょう。私たち皆が回復するまで、誰も安全ではないことを心に留めておかなければなりません。疫病はある意味、自然から私たちへの気づかいであり、レッスンです。これまでの私たちは、できの悪い生徒だったのです。

コロナウイルス、その不安をどうやって解消するか(Thrive Global)

Thrive Globalが公開した私の新しい記事「コロナウイルス、その不安をどうやって解消するか」より

他者に対してもっと思いやりと責任を持てば、私たちは自然のようになれます。

自然には、人類を調和のとれた完全なつながりの状態まで上げる、という計画があります。それにどうコロナウイルスを照らし合わせたらいいのか。また、コロナウイルスはどのようにして、他者に対する自己中心的なアプローチにある欠陥を示そうとしているか。コロナウイルスによるこの期間をそれについて学ぶことに当てるなら、 どうすればお互いをより良くつなげられるかと考えるようになります。そして、このパンデミックの間の不安を克服するしっかりとした土台が築けるのです。

コロナウイルスへの不安を克服するには、ウイルス感染はおさまらないのではないか、という不安を直視する必要があります。ウイルスから身を守る方法を学ばなくては、治療法を見つけるのはかなり難しいのでは、という懸念も見ていくべきでしょう。また、パンデミックの解決策を得るまでに、突如もっと有害な新しいウイルスが出てくるかもしれません。私たちの準備が追いつかないまま、同じウイルスが変異する可能性もあります。

こういった不安や懸念に関心を向けることが、どうやってコロナウイルスの不安を克服する力になるのでしょうか? 

それは、そういった不安や懸念を、まったく問題にしない状態にしていくということ。不安から気をそらすのではなく、私たちが不安を超える究極の改善法に注目するなら……。お互いに好意的につながるためにこの期間を使うなら……。自分に利益をもたらす方法を探し続けることから、他者の利益に目を向けることへ視点を変えていくなら……。そうして、つながりの力や愛、授与という自然のプラスの力を目覚めさせます。 自然にはすべてを「殺菌」する力があるからです。

不安を克服する鍵は他者へ貢献する方法を考えること

考えてみてください。自分のことではなく、周りの人を心配することに集中したら、つまり人々を助け、貢献し、皆の気分を高めようとするなら、あなたの内側にある不安を感じるはずの「スペース」はなくなってしまうでしょう。さらに、ウイルスやその他の有害な力から守ってもらえます。そういった害あるものはすべて、自己利益のための利己的な不安にくっついているからです。

要するに、他者に対してもっと思いやりと責任を持つことで、私たちは自然のようになれるということ。したがって、このパンデミックの期間、時間の使い方の最善策は、お互いの態度を正して、自分の内側にある利益のつまみを自己から他者へと回すこと。そうすれば、自然とのバランスが取れ、プラスのつながりが明かされて、私たちの生活に調和や幸福、平和がもたらされます。

私たちにはコントロール不可という大きな問題、自然はそれを知っている

私たちにある大きな問題。それは、自然がどのようにコントロールしているかを理解できないこと。自然にある確立した思考と計画を知らないこと。そして、自然によって計画された私たちの務めがあること、自分たちがその手順に沿って進化している一部であることを分かっていないことです。それどころか、私たちは卓越した知識と知性を持つものであると信じています。

それとは反対に、私たちは物事を完璧に見ることはできません。しかし、もし自然が完全であると考えるなら、つまり自然が私たちを生み出し、成長させ、育てていると考えるなら、自然を自分たちよりすぐれたものとして認めざるを得ません。そうなれば、生物の細胞や臓器の働き方と同様に、あらゆる部分が相互につながり、思いやり、皆に対して責任を持つという、自然にある究極で不可欠な法則を快く守るようになるはずです。

そのような法則を守るようになると、バランスや調和、平和、愛、つながり、幸福といった自然からのプラスの反応が起こります。

私たちが自然の完全性に適合できなければ、個人的なものであれ、社会的、経済的なものであれ、自然からの負のフィードバックをいっそう感じるようになります。それは、ウイルスや気候変動、自然災害から、戦争や外来者恐怖症、暴動までに至ります。さらには不安神経症やうつ病、 ストレスといった症状や薬物乱用、自殺など、多くの悲観的な現象が増加するでしょう。

したがって、私は突入してしまったこのコロナウイルス時代という時を、自分たちの知恵には限りがあり、自然の知恵は計りしれない、ということを理解するよう費やして欲しいと思っています。そして、私たちの態度を自然に近づくように調整し始めることを、賢く進められるよう願っています。

[262212]

ーー2020年3月26日発行

コロナウイルスのパンデミックから何を学ぶのか(Thrive Globl)

Thrive Globalが公開した私の新しい記事「コロナウイルスのパンデミックから何を学ぶのか」より

互いに否定し合う関係を続けることは、もっと多くのウイルスや問題が表面化する条件をセットします。

写真:2020年3月21日、米国オクラホマ州オクラホマシティのファーマーズ・パブリック・マーケットで売り手のCedric McIverが、客につり銭を渡すところ。2020年3月21日撮影。ロイター/Nick Oxford


一部の地方や地域に影響を与えた過去のパンデミック(世界的大流行)とは異なり、コロナウイルスは世界規模で、世界中のあらゆる人に影響を与えています。

今日、人類は共通の不安を共有しています。ウイルスが人為的な国境や社会的地位を顧みず、地球全体に広まっているからです。 さらに専門家は、パンデミックと戦う手段が開発されるまで、少なくとも1年はこの状況が続いていくと予測しています。

パンデミックはいくつかの重大な問いに向き合うよう私たちに警告しています。

・パンデミックを脱して通常の生活に戻るために起こるべきことは?
・政府のガイドラインに従う以外で、このパンデミックの間、私たちに求められていることは?
・そもそもなぜ、これまでにない程の混乱した問題が発生するのか。
・この問題および生活の中で直面している他の多くの問題を、解決する手立ては?

パンデミックは、私たちのグローバルな相互関係と相互依存が果てしなく広がっている様を浮き彫りしています。 それに対し、私たちのつながりは利己的であり、一人ひとりが他者の利益よりも自己の利益を重視して生活しています。

私たちは、全員をつなぐ1本のロープで互いに引っ張り合い、依存しながら生きています。しかし、私たちの間のつながりは引き裂かれ、共倒れになるような状況にいたっていました。 これが、今私たちが、パンデミックの一連の出来事の一部として浮上した、社会的距離を大きくとることになった理由です。

このパンデミックが露呈しようとしているのは、競争的で利己的な思考の枠組み(パラダイム)の深刻さに他なりません。それに従って私たちは生きています。今、私たちは互いに物理的な距離を置いていますが、最も賢いこの時間の使い方は、どうすれば人間のつながりが最高の形として現れてくるかを考案することです。

私たちは互いに調和とバランスの取れたつながりにたどり着く必要があります。それが、自然との調和とバランスを身をもって知る唯一の方法だからです。
マイケル・ライトマン

また、人と人との完璧なつながりを描く一方で、ウイルスが突破できないような、統一されたプラスのつながりを作り出すにはどうしたらいいか、と考える必要があります。

言い換えると、コロナウイルスは、私たちの間のつながりに欠陥があることを伝えるための、自然による手段です。私たち一人ひとりが、他人の利益よりも自己利益を優先しているという欠陥です。

それでは、どうしたらこの欠陥の修復に着手できるのでしょうか?

それは、自然の法則を学ぶことです。自然の愛の性質。皆をもっとまとまった状態へ導く授与の性質。いかにすべての問題が自然とのアンバランスから生じるか。いかに自然とのバランスが私たちの問題を解決するか。それらについて学び始めることで、欠陥を修復できます。また、自然とのバランスとは、自分に対してと同じくらい他人を気遣うことを意味します。

コロナウイルスは人類共通の問題であり、私たち全員が単一で世界的な相互依存システムの一部であることを示しています。そのため、人類は他人を配慮し、相互に責任を持つ必要があるのだと、目覚めることが要求されているのです。

したがって、もっと自然に近づき、より自然とのバランスが取れるように、このパンデミックを経ながら、少なくとも次の2つの点を導き出すことで、人類は良い方向へいくはずです。

1)コロナウイルスのパンデミックは偶然ではない。それは自然が人類を導くプロセスの一部であり、自然が懸命に、そして前向きに、私たち皆を単一のシステムにつなげようとしているのだ。

2)そのシステムには、自然によって私たちが受け取ることを義務づけられている法則がある。それを、エゴという駆動装置の上で積極的につながるという、自発性から喜んで受け取るか。それとも、エゴを土台とするインフラをガタガタにするために浮上した、コロナウイルスのような問題や危機によってしぶしぶ受け取るか。そのどちらかで受け取らなければならない。そうして、私たちは自分たちの生が向かう先を熟考し改め始める。そして、それは私たちが違う方向を探し求め、自分よりも他者の利益をもたらすことに焦点を当てるまで続く。

自然は私たちをポジティブで完全な形のつながりに導いています。積極的につながってその過程を楽しむことに合意するか、積極的なつながりに異議を唱え打撃に耐えるか。いずれにせよ、私たちにこのプロセスから抜け出す手段はありません。

私たちは互いに調和とバランスの取れたつながりにたどり着く必要があります。それが、自然との調和とバランスを身をもって知る唯一の方法だからです。

互いに否定し合う関係を続けることは、もっと多くのウイルスや問題が表面化する条件をセットします。つまり、すべての問題は、私たちの否定的なつながりの上に、肯定的なつながりを築くチャンスがないがしろにされた所に現れます。

したがって、私は私たちが置かれている状況、社会的な距離を置いているこの期間を、自分の内側を見つめるために使うよう願っています。そして、どうしたら完全につながっている自然の形に類似できるのか、最終的にもっとつながった状態にいたれるのかを、私たちが学べますように。
[262167]

パンデミックの最中でスピリチュアルなつながりを取り戻せ(Newsmax)

Newsmaxが掲載した私の新しい記事「パンデミックの最中でスピリチュアルなつながりを取り戻せ」より

私たちはまだ、コロナウイルスというものに慣れていません。どうやってそこから抜け出すのか、どこへ向かっているのかが分かりません。

これが数週間で通り過ぎると思っているのなら、そうはいかないでしょう。私たちは新しい状態の中で、夏に耐え、冬に向かっていきます。

このパンデミックはいつ終わるのでしょうか?

私たちが、人とのつながりを改善させた時、終わりがきます。それを理解するためには、自然がどのように機能しているかついて、より深く意識することが求められます。

コロナウイルスが近寄って来る前は、私欲のために相互に利益を得るという、筋肉増強剤で強化されたような欲求から行動していました。

他者やこの惑星に対する私たちの関心は、自分自身への関心によって影が薄くなっていました。このような自己への関心が、自然や他者を利用して自分に最大の利益をもたらす、というレンズを通すことでしか、自然や他者を見れなくさせていたのです。

したがって、自然は私たちにレッスンを行う必要がありました。そして、それが非常に劇的で巧妙、思いやりがある厳格な方法で行われたのです。

おもちゃを争っている兄弟かのような私たちに、厳格な親のような自然がこう命じました。喧嘩をやめ、別々の部屋に行き、自分たちがどのような無作法をしているか考えなさい。自然が再びあなたたちを自由にした時に、互いにどうふるまうべきかも。

ですから、今、この時を真剣に受け止め、人と人、自然と人との間で、しっかりとした相互依存とつながりの関係を実現するために、必要な時間を使いたいと思います。

コロナウイルスは、私たちの等しさを知るのに役立ちます。金持ちと貧乏人、経営者と労働者、有名人と一般人は区別されません。この打撃に直面して、私たちは皆平等です。

すべての人を平等に見なすのは大変なことです。それは分かっています。なぜなら、私たちは人々をある決まったやり方で分類したりクラス分けしたりするよう育てられたからです。しかし、私たちに選択肢はありません。自然はこのウイルスを通して示しています。皆を平等に考えなさい、そして自然がどのようであるかを、自分たちに当てはめて見るがよいと。

プライベートアイランドや地下シェルターに逃げ込んだ億万長者のエリートでさえ、この先もコロナウイルスから身を守れるわけではありません。ウイルスは多くの場所に出現し、どのようにしてそうなったかについては、まだ分かっていないのです。ウイルスが存在する道理がこれまで私たちが理解してきたものとはまったく異なるため、そういったところに逃げても、感染しやすさは他と変わらないというわけです。

自分を気遣うように世界中の人々を気遣うという、すべての人との平等な関係性。それを作り、自然が送ってきたこの打撃を超えるのが早ければ早いほど、もっともっと互いにつながって、より穏やかで平和な状態で進んでいけるでしょう。
[262110]

新しい世界の誕生

コロナウイルスの危機の後に期待される建設的な新しい現実

Thrive Globalに掲載された私の新しい記事「新しい世界の誕生」より

写真:コロナウイルス(COVID-19)の発生により、米国のニューヨーク証券取引所(NYSE)が無期限閉鎖。その準備のためトレーダーがマスク着用で仕事をしている。 2020年3月20日。ロイター/ルーカス・ジャクソン

 

今、私たちがコロナウイルスの世界的大流行によって経験しているような、突然で劇的な変化に直面すると、恐怖や不安、先行きの見えない不確かさが、広範囲にわたって蔓延します。しかし実際、コロナウイルスの発生は重大なプラスの変化への予兆です。 ヘブライ語の危機(mashber:マシュベル)は、「生まれた地」を意味します。 本当にこの崩壊は、何か新しいことが始まるしるしなのです。

同様に、ヒポクラテスの著作では、「危機」という用語は病気の終焉に当てはまります。 新たな始まりを体験するためには、産みの苦しみと同じく、痛みを伴う劇的な過渡期を乗り越える必要があります。 地球が自然に対する人間の態度にもはや我慢できなくなったことで、COVID-19が人間社会のあらゆる領域においてかなりの収縮を引き起し、世界はそれになんとか対処しています。

「この危機は、私たちが単一のシステムおよびメカニズムの一部であることを、自覚し始めるレベルまで上げてくれています。私たちは丸い循環構造の中に存在しており、その中で私たちが一緒になることだけが、新しい現実、つまりより高く建設的な人類の段階を生み出すのです」
マイケル・ライトマン

創造の目的

創造の計画は、人類を新しい存在の段階へ上げることです。そのため、現在人類を襲っている打撃は、事実、自然からのとてつもない力であり、自然自体を守り治癒させます。そして、他を傷つけ自分のことだけを気遣うという誤り、つまり間違った方向に行った人間のエゴを私たちに見せつけています。そのメッセージを理解するため、私たちは生態系を誤用したり破壊したりするのではなく、その中に含まれる不可欠な一部となるよう努めていくことになります。

今、この耐えがたい状況にあって気づいたことは、環境面だけでなく経済的にも、長い間をかけて、様々なレベルで多数の危機が蓄積し増大しているということです。夫婦や家族、人々の間など、生活のあらゆる面においてです。この伝染病は偶然やってきたのではありません。自然を害すアンバランスで分断された私たちのつながりを治療する、という果たすべき目的があります。

優先事項を再考する

12時間労働に往復の通勤。そういう現代の奴隷となることで、私たちはこの世界を築いてきました。子どもたちに両親と過ごす時間はほとんどありません。政府は紙幣を印刷し負債を作り、社会は不必要な製品を山のように生み出しました。ウイルスの出現は、この世で私たちが持っているものを吟味するよう強いました。そして、生きるために必要なこととは? お金を稼ぐこと? それとも、子どもを持ちやがて死んでいくこと? という問いを熟考させているのです。この答えを見つけるため、価値判断の過程を経る必要があります。

新しい現実への移行が、軽く簡単であると考えるのは浅はかです。しかし、その過程を辿らなければなりません。何千という命が失われ、国際経済は崩壊の運命にあります。この状況で光の兆しを見るのは困難です。すでに何千年も前に、カバラの知恵は今この時を特別なものとして言及していました。私たちのエゴの発達が頂点に達した後で、重要な変化が明かされ、ついには私たちを驚くべき再生へと導く時期が来るとしていたのです。カバリストのイェフダ・アシュラグ(バール・ハスラム)はこう書いています。「心が何を経てきたかを見て、未来の指揮を正す」(『作品集 最後の世代』より)。

現在の危機はどんな結果をもたらすのでしょうか? 私の望みは、私たちが人生で本当に重要なことをもっと鮮明に見れるよう賢くなることです。また、個人の利益のために他者を利用したり、環境を傷つけたりすることに何も満足を感じない、新しくもっとバランスの取れた世界に整えることを望みす。それを知ることによって、1日の終わりには少しも悪い結果がないように。この建設的な変化には、新しい現実へ段階的に適応していく過程が必要です。そして、完全につながった社会の構築へ向け、積極的に携わることが私たち一人ひとりに求められています。しかし、どうやってでしょう? 自然にある特性を学び真似することによってです。そこでは、すべてが相互依存していて、ホメオスタシス(恒常性)と相互的な関係性の中に存在し、各部はそれぞれ、全体システムがより良くあるために必要な栄養と情報を交換しています。

この危機は、私たちが単一のシステムおよびメカニズムの一部であることを自覚し始めるレベルまで上げてくれています。私たちは丸い循環構造の中に存在しており、その中で私たちが一緒になることだけが、新しい現実、つまりより高く建設的な人類の段階を生み出すのです。

[262110]

ーー2020年3月23日発行

コロナウイルス時代〜人生を落ち着いて再考する時 (Medium)

Mediumが掲載した私の新しい記事「コロナウイルス時代〜人生を落ち着いて再考する時」より

コロナウイルスが世界的な現象になる前、私たちはとても危険な世界的状況にありました。

私はずっと、史上最も高い世界的な緊張と不安の警報が鳴りつつあると感じていました。国際債務の激増や緊迫した国際関係、莫大な汚染といった、個人的・社会的・国際的・生態学的な様々な問題。そのいずれにおいても、私たちの行く先では次の世界大戦が猛威をふるう、と感じていたのです。

何としてでも、私たちがこの地球の周りに構築した競争的・利己的で正しくないすべての関係性を落ち着かせる必要がありました。

突然、どこからともなくやってきたように見えるコロナウイルス。これが浮上したのは、まさに世界的緊張がプツンと切れる恐るべき時だったのです。

そのため、私は差し当たっての道が拓け、もっと悪い事態に至らなかったことを嬉しく思っています。

加えて、コロナウイルスの原因をめぐり散在してる理論より高いところで、最も強い自然の力があらゆる人とものを、非常に正確で思いやりのある方法で導いています。

私たち人類は、自らを袋小路に追い込んでいました。比較的穏やかに、そして私たちに他のどんな選択肢も与えることなく、自然は新たな状態を整え、私たちが抱えていた難局からの脱出手段を手配したのです。

そうして現在、私たちの多くは、なにもすることなく家の中でじっとしています。自分たちを忙しくさせ続けてきた非自然で非本質的なものは、すぐに消えていくでしょう。もう、そういったものを使う必要はない、という感覚が高まっているからです。

私たちやその子どもたち、孫たちが生きていくために、政府レベルと社会レベルの両方で、新しい部門や団体を作るのが賢明でしょう。そこで、社会に対する相互サポートという空気をもたらすことに関与するのです。そうすることで、私たちが新しい生き方に慣れるまで、このすばらしい発達の新ステージを通して、私たちは生き抜いていけます。

この危機の後、私が願うのは、中国や欧州連合(EU)、米国、ロシア、イランなど、世界に力を示し影響を与えている、経済的・軍事的・産業的な超大国が平静を取り戻し、正常化していくことです。また、世界中を旅することへの人々の熱狂が沈静化していくことも。

このコロナウイルス時代から脱するような現象が出てくることを、私は確信しています。

私は新たな世界を明確に描いています。そこでは、なぜ生きているのか、人生の意味は何なのかということを考える、心と思考の空間がどんどん解き放たれます。そして、このすべてのごたごたに終止符を打つのです。

コロナウイルスに襲われるまで、私たちは部屋の隅から隅へと駆け回る小さな子どものようなものでした。

これからは、すべてが変わります。

私たちはもっと成熟し、親であるかのような自然が私たちをしつけ、指を差してこう言います。「もう十分だ! 腰を下ろして、何をしているか考えよ」と。

私たちは歴史的な新しい時代に入りました。そこでは、自分たちが何をどのようにしているのか、立ち止まって熟考し、冷静になることが求められます。そして、もっと忍耐強くなって、どうやったら人と人との間、人と自然との間で、もっとバランスよく生きていけるか、と自分を見つめていきます。その体験と知識を持ちながら、前へ進んでいくのです。

[261806]

なぜコロナウイルスは歴史上の他のパンデミックと違うのか?(Newsmax)

Newsmaxに掲載された私の記事「なぜコロナウイルスは歴史上の他のパンデミックと違うのか?」より

人類がパンデミック(感染爆発)に直面するのは、これが初めてではありません。しかし、COVID(コビッド)―19、すなわちコロナウイルスは、疑いなくこれまでに比類がないものです。津波のような過去の健康危機は、基本的に全世界へは打ち寄せず、地球の隅々まで影響しませんでした。

なぜなら、世界は今ほど、相互につながったり依存したりしていなかったからです。自然の中でこのように閉塞しもつれ合ったシステムが、私たちに個々に死ぬか、共に生きるかを教えています。これは、コロナウイルスが私たちに見せている確固とした教訓です。

黒死病やSARS(サーズ)、そしてこれまでに最もひどいパンデミックであり、1918年に約5千万人を死に至らしめたスペイン風邪。これら世に蔓延した流行り病は、人類に深刻な影響を及ぼしました。しかし、コロナウイルスのような打撃は、今までにありません。コロナウイルスは範囲が非常に広くグローバルで、皆をわしづかみにし、ほんの一瞬で私たちの生活をひっくり返しました。

急速に世を席巻した渡航禁止令は、どこであろうと可能な限り世界を飛んで逃げればいい、という私たちの執着を凍結させました。この危機以降、お金に対する見方も変わり、人生のプライオリティに対する再評価が始まっています。私たちの尽きることない大量消費主義や衝動的な余暇への探求は突然、一時停止し、幸運にも十中八九、元には戻らないでしょう。私たちはもっと基本的で落ち着きのある、賢く新しいライフスタイルに適応していく必要があります。

私たちの性質との戦い

パンデミック(感染爆発)に加えて、戦争もまた世代から世代へと、この地球の様々な地域でその爪跡を残してきました。以前は、対立が世界を陣営に分けていました。ドイツ対ドイツ人に抗する人々、ロシア人対アメリカ人、中国人対西洋人、イラン人対イスラエル人などです。

しかし今や、全世界が一つの村になっています。コロナウイルスはまさにそれを証明しました。以前の危機に比べて、人種や信仰、社会での地位など、一切の分け隔てなく、全人類に影響を及ぼしています。

この状況が全世界へ示しているのは、自然に直面した人間が、いかに弱くてもろいかということ。これは謙虚さを持て、という戒めです。これまで、私たちはこう感じていました。現実とは私たちにとって役立つ、即、入手可能なもの。そして、他を考慮することなく、自分の周りのありとあらゆるものを利用する権利を持っているのだと。

自然の中では、何事も偶然には起こりません。この現状が、人類に新しい方向性と見方を示しています。今やこの事態は、過去のケースのように、どこか特定の国や地域、リーダーへ向けられていません。今回、私たちは皆が同じ船に乗り、荒波を航海しています。私たちが戦うべき唯一の敵は、自分たちの身勝手さや利己的な性質であり、それが世界のアンバラスさの元凶であること悟らなければなりません。

ウイルスや生態系に関わる他の問題をもたらしたのは、自然と人、双方に対する無謀で暴力的な人間の行為です。それが自然のシステムへ損傷を与えたからです。事実、すべてが同じ世界に組み込まれた、なくてはならないパーツであり、世界は相互につながり噛み合わされた、巨大なはめば歯車として機能しています。

人類への治療薬

人生における楽しみや喜び。それは何も禁じられていません。喜びに対する私たちの欲求は、自然に織りなされたものであり、それによる満たしは、間違いなく創造物に善を行い、満たしをもたらすという創造の目的です。問題は、楽しむ目的が何かということであり、さらに重要なのは、何を、誰のために費やすか? ということです。

そのため、パンデミック(感染爆発)に苦痛や不安を感じていると思いますが、私たちがこれを第一の教訓として学ぶなら、コロナウイルスは人類の病気の治療薬となり得ます。死の天使というのは、唯一、人間のエゴだけです。私たちがエゴの上に昇るまで、人生がすばらしく楽しいものになることは決してありません。私たちには、道を変えること、互いにつながることへの目覚めが与えられています。そうして、調和のとれた関係性を通し、共に自然にあるプラスの力を解き放つことができるのです。

ここに、世界を変えて行くこの啓示に感謝する理由があります。

コロナウィルスから得られるものとは(KabNet)

KabNet で公開された私の新しい記事“Benefits of the Coronavirus”より

人々を死に至らしめ、世界を混乱に陥れていているウィルス。ここから何が得られるのか?

コロナウィルスは、人間が自然に直面して、自分たちの弱さや小ささを受け入れるのを助けます。

ウィルスであれ、自然災害であれ、その他無数の打撃であれ、そこから得ているものは、私たちが行っていることに対する自然からの戒めです。私たちが私たちのやり方で何をしようとも、自然にとって大差はない、ということです。

「人間のエゴによる損害への気づきは、私たちのこれからの発展における、重要な一つの局面なのです」

コロナウィルスから得られる主なもの、それは人類の相互依存へのグローバルな目覚め

私たちは徐々に、同じ惑星に住む一つの大きな家族のように、自分たちが単一の人類であるという結論に導かれています。互いが互いを仕切るために据えた、国境や壁といったすべてのもの。グローバル化がしかと張られた現状では、最終的にそれが用をなさなくなります。それを認識するよう、自然は私たちを促しているのです。

私たちが相互に依存しつながっていること。また、私たちが自然に統合された不可避な一部分であること。それを、自然は私たちに打撃を与えることで示しています。

そのためコロナウィルスは、自然が私たちに知らしめようとする、さらなる教訓とみなすことができます。互いの間にどれだけ違いを見ていても、私たちが作った評価やレッテルなど気にも留めない、すべてを包む込む自然があるということです。

「我々は既に、全世界が一つの集合体であり単一の社会である、と考えられる段階まで来ている」

カバリスト、イェフダ・アシュラグ(バール・ハスラム)著、『世界の平和』より

コロナウィルスによって得られるものは、全人類によるワンネス(単一性)への気づきです。コロナウィルスは、私たちのエゴによるインフラ(社会基盤)を弱体化させます。それによって私たちは、世界規模での相互依存が高まっている状況下でどう動けばいいのか、その答えを出す必要性を知るのです。繰り返しになりますが、自然は私たちが世界中に張り巡らしたあらゆる種類の仕切りに、どうやって風穴を開けるかを示しています。

私たちの間に引いた仕切り線はどこから出ているのか?

その仕切り線は、他者を犠牲にして得を望む人間のエゴから出ています。

人間のエゴは、全現実の知覚を小さな破片に粉砕しました。コロナウィルスは、私たちのエゴの本性を窮地に追い込んでいます。そして、いかにその破片が、利他を燃料とする、究極の自然の力に反して作用しているかを見せているのです。一方で、自然それ自体は、私たちそれぞれの間の、また全体性の中の自然との、相互依存や相互のつながりを意識するよう、徐々に私たちを促します。

私たちの間の完全なつながりや自然との相互依存の実現に向けて、自分たちの利己的な性質が邪魔をしていることに気づき始めなければなりません。いかにエゴが私たちを互いに孤立させ、全体としての自然から分離させているかを見始める必要があります。そうすることで、エゴは新たなウィルスにしろ、個人的もしくは社会的、世界的規模の問題にしろ、この先に来る無数の打撃に対し、私たちに備えさせるのです。

人間のエゴによる損害への気づきは、私たちのこれからの発展における、重要な一つの局面です。

苦しみか、もしくは豊かなつながりへの教育・感化か、そのどちらかによって、私たちは人間のエゴの邪悪さを明かす必要があります。

その明かしは、私たちが自然のポジティブな力を惹き付けることを目指すなら、喜ばしいものになり得ます。それは、鉱物や植物、動物、スピーキングレベルという、自然の全要素を完全につなげます。そして、ポジティブとネガティブな力の間、その啓示の中間で、起きていることを正確に見て、自然からの影響に応じて明確に行動し、人類はなすべきことができるようになります。

どうやったら、ポジティブなつながりの力を私たちの人生の中に呼び起こせるのか?

かなり簡単に言えば、私たちのつながりが自然のポジティブなつながりの力を呼び起こします。そうして、自然の中のポジティブな力を惹き付けることで、その反対に位置するネガティブなエゴの力を明かします。その双方の力を目覚めさすことで、より高くさらなる至高の力、完全さとバランスが感じられる新たなレベルのつながりが生じます。

それは歌に、「Ose shalom be Meromav, Hu yaase shalom aleinu(築けよ、「彼」(クリエーター)の天に平和を、「彼」は私たちに平和をもたらす)と詠まれている通りです。つまり、平和とは、自然とその逆の力との中間で、私たちの関係を一つにまとめることにあります。

私たちは、互いにどうやってつながればいいかを学び、自然のポジティブおよびネガティブな力の手綱を取らねばならない時期に直面しています。

その手綱をさばき始めると、世界の主要な出来事も現実のなかのあらゆる細部も、そのすべてがどうやって一つの絵へリンクしていくのかが、わかるようになるでしょう。

カバラの知恵は、そういった力の発見をガイドします。カバラが提供しているのは、調和のとれたつながりを知るためのメソッドであり、自然のポジティブな力を惹き付け、その対にあるネガティブな利己の力を明かしていきます。そして、それら2つの間で、バランスのとれたロープの上を歩む方法を学んでいくのです。