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安倍晋三~世界とイスラエルにとっての善人の暗殺(Medium)

Mediumに私の新しい記事「安倍晋三~世界とイスラエルにとっての善人の暗殺」が掲載されました。

日本の国政選挙である参議院選挙中の2022年7月8日、安倍晋三・元首相が奈良県奈良市で演説中に襲撃され、死亡。遺影と献花する有権者。2022年7月10日、奈良市にて(写真: Kazuki Oishi/Sipa USA)

 

日本の参議院選挙の投票日を2日後に控えた金曜日、元首相である安倍晋三氏が、奈良の地元候補者の応援演説中に暗殺されました。私はこれを聞き、残念に思いました。彼の国際的な戦略がすべて成功したわけではありませんし、日本を長引く経済不況から十分に立ち直らせたわけでもありません。しかし、それでも安倍氏は日本にとって、世界にとって、イスラエルにとっての良きリーダーだったのです。

安倍元首相は自国にポジティブな影響をもたらしました。イスラエルにとっても、世界にとってもポジティブな存在でした。彼が成し遂げたことは、早急に目に見えるものではありませんが、世界をより安定させる力になっていました。だから、私は彼の死を悼んでいるのです。

日本は(地理的にも政治的にも)中国とロシア、アメリカの狭間にいます。これら巨大なグローバル勢力が日本を取り囲んでいるため、日本はそれらとのバランスを要する独特のポジションに置かれています。安倍晋三氏はそれを理解し、感じ、実際にバランスをとろうと努力していたのです。

アメリカは対中国における奮闘で日本を自らの側に引き込もうとしましたが、安倍氏は日本が不利な争いに引き込まれないようにしながら、アメリカとの関係を良好に保ってきました。日本国民は中国を敵視していません。安倍氏は中国に対する敵対心を抱かせたくなかったのでしょう。

中国にも、日本へ影響を及ぼしたいという強い願望があります。台湾に対するような企てを強いることはしませんが、依然として懸命に影響を及ぼそうとしています。ここでも、安倍氏は雨の合間を縫って、なんとか日本が水をかぶらないようにしたのです。

安倍氏はイスラエルに好感を持っていました。世界という土俵において、イスラエルには特別な役割があり、良好な関係を保つ意義を感じていたのです。彼は日本とイスラエルの友好関係に、単なる経済的、技術的な利益を求めていたのではありません。イスラエルには世界の親分的役割があると、真に感じていたのです。これが、政治経済的な日和見主義とは違う、イスラエルに対する敬意の元となっていました。

実際、一般的に指導者とは、世界におけるイスラエルの役割により敏感です。ボリス・ジョンソン英首相も、世界におけるイスラエルの存在意義に鋭敏な感覚を持っていました。政治家は国際関係に携わっているため、すべての国を結びつけるある種の符号やコネがあること、その中でイスラエルが重要な役割を担っていることを感じ取っているのです。

安倍晋三・元首相の死やボリス・ジョンソン英首相の追い込まれた辞任、スリランカの大混乱、イスラエルの堂々巡りの選挙、ジョー・バイデン米大統領の人気急落などは、リーダーシップの乱れの一例にすぎず、世界的な変化が進行していることを示しています。多くの政府や国家が、向かう先を決断しなければならない今、私はこれらが前向きな変化へとつながることを願っています。

世界は変わらねばなりません。人類はどこへ向かいたいのか、自問自答しなければならないのです。世界には多くの衝突点があり、それに対する包括的な解答を要しています。

世界の指導者も国家も、これまでのような世界はありえず、戦争や政情不安といった絶え間ない脅威にさらされることを理解せねばなりません。世界がより良くつながること、国家と人民のより健全な関係性が求められていることを、私たち皆が理解しなければならないのです。これが、私たちが目指すべきところです。

差し当たり、この変革は指導者が倒れることによって起こっています。これはやさしい変革です。もっと過激な変革は、指導者の凋落ではなく、東欧で起こっているような爆弾投下として起こることになります。

世界的な政治的混乱を利用して人間関係を激変させることができれば、私たち皆がそこから恩恵をこうむることになるでしょう。もし、今変化を避けるならば、私たちは後に痛みを伴う変化を強いられることになります。いずれにせよ、世界は是正を必要としているのです。
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人生の最適化

人間は常に、最小の投資で最大のパフォーマンスを得たいと考えています。何事も自然はすべてにおいてそのように機能しています。それは、自然の一般的な法則です。私たちが、受け取りたいという欲求、与えたいという欲求、発展や吸収の法則などに対処すると、常に自然は最適化しようとすることがわかります。

カバラは、自然の統合性を考慮に入れた普遍的な自然の法則を私たちに明らかにします。原則として、エゴは残りますが、それを取り巻くすべてを考慮するようになります。そして、自分が望むかどうかにかかわらず、他人について、つまり他人との正しい相互作用について、考える必要があります。そうしないと、すべてがブーメランのように自分に返ってくるからです。

したがって、エゴイズム(利己主義)は、望む望まないにかかわらず、利他的になり、他の人に配慮するようになります。そうでなければ、自分は存在できないからです。

このような形の相互活動は、私たちが自分たちの統合性を見始めて、共通の目標に向かって、すべてのレベルにおいて自分たちの人生を完璧にしようとして一緒に取り組むとき、団結や相互的な包含関係に辿り着きます。そこでは、自分は相手を自分として理解し、自分を相手として理解しなければなりません。

このようにして、私たちは、私たち全員と、無生物、植物、動物の自然の形態を含む、ユニークなコミュニティとなります。

その結果、思考が変化していく状態となります。私たちは、狭くて直接的なエゴイズムではなく、すべてが私たちのものだと見なすことのできる、拡大された統合的な形で理解することができます。

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Kabtv「マネジメント・サイエンス」より

コロナウイルス〜社会インフラを変化させる機会(Thrive Global) 

Thrive Globalが掲載した私の新しい記事「コロナウイルス〜社会インフラを変化させる機会」より

もし私たちが、互いに助け合い、支え合えば、この過渡期を通して、まったく新しいバランスと調和のとれた世界がやってきます

コロナウイルス(COVIDー19)の発生によって、人気がなくなったタイムズスクエア
2020年3月18日、ニューヨ—ク、米国。ロイター/Jeenah Moon

コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)が始まってから、生活の中に起こった混乱に、私たちは多くの不平・不満を持っています。しかし、よく見ると、今は社会インフラをよりよく変化させるための、めったにない機会の最中であることが分かります。

世界中に広がったコロナウイルスの波紋。その効用として、私たちにユニークな認識テストが提供されました。コロナウイルスのパンデミックは危機かチャンスか、病気や薬か、ウイルスかワクチンか、自宅隔離か人のつながりの新しいステージか。それをどう見るかは、私たちの態度にだけかかっています。

自然はすべてのもの、すべての人を、さらにさらにとつなげていきます。そもそも自然本来の性質が、その内部の涙や裂け目のすべてを、修復して改善させることを目的としています。

過度の消費や物質社会での地位、搾取的な権威のために走り続けた、平行線上のレース。そこで私たちはそのうちの一つ、ないしは全部で他者と競り合い、人生を作ってきました。それが、突如、コロナウイルスの発症により停止したのです。

一歩下がって、一瞬でも人類を一つの生命体として見るのなら、いかにコロナウイルスが病気ではなく、治療薬として現れたか分かるはずです。エゴや消費中毒、物質依存症が細胞に染み込んだ人間、つまり私たちを治癒させるための薬です。

しかし、私たちは各自が他者を犠牲にして自己利益を追求し、それに応じて機能する社会インフラを構築し遵守しています。その中で利己的なレンズを通して見ることに慣れてしまってるため、コロナウイルスが生活に加えた制限に、プラスの効果を見ることがとても難しいのです。

私たちは自然と反対の物の見方をするため、自然のプラスの影響をマイナスに捉えます。自然が相互連結した一つのものとして、全体的に機能している一方で、私たちは個々に知覚し、自分を他者や自然とは切り離されたものとして認識しています。

また、自然が創造物を注意深くじわじわと、完全でホメオスタシス(恒常性)の状態へ導きながら、いかなる時も創造全体に利益をもたらすよう作用している場所で、私たちは真逆の方法で行動します。誰であろうと何であろうと、身勝手に、自分の利益や快適さに必要なものだけを計算し考えています。

自然にはマイナスな作用も姿勢もありません。私たちがマイナスと知覚するのは、自然のプラスで利他的な形とは反対の、マイナスで利己的な私たちの形のせいです。

コロナウイルスは自然が私たちに与えた治療薬、つまり互いにもっと前向きにつながるための機会。また、新しく発見された国際的な相互依存の関係を、互いを促進させる方法で実現するための機会。そのように見るのなら、私たち皆にとって幸せで健康的な世界を築くことができます。

当然、最初は私たちの間に確立されたバリアを破ることは難しいと思われます。しかし、互いに助け合い、支え合うなら、この過渡期を乗り越えて、まったく新しい調和のとれた世界を作るために必要なものを手にするでしょう。

— 2020年3月19日に公開

気候について、グレタのこと

私のFacebookページMichael Laitman9/27/19より(英語)

「あなたたちは空っぽの言葉で、私の夢と子ども時代を奪いました。でも、私は運が良い方です。人々は苦しみ、死にかけ、全生態系が崩壊しかけています。人類全体が絶滅しかけているのに、あなたたちが話すのはお金のことと、経済成長がずっと続くというおとぎ話だけ。よくもそんなことができますね!」グレタ・トゥンベリ

スウェーデンの環境活動家であるグレタ・トゥンベリは国連気候変動会議で、言葉に詰まることなく、率直で直接的、断固とした口調で演説しました。なおざりにされた気候危機に対する、若者の世界的抗議です。11歳でうつ病になり、話すのをやめ、アスペルガー症候群、強迫性障害(OCD)、場面緘黙症と診断されたこの少女は、現在16歳。放置された気候危機問題に対する、世界規模の若者の運動をリードしています。

グレタの声は、世界中の環境活動家の声になり、400万人以上の人々を世界中の街頭に駆り立てました。しかし、心を打つ純真さの背後で、多くの人がこの機会を自分が取り組んでいる問題を促進するために利用しています。これは私たちが住んでいる利己的な世界における、物事の仕組みのありようです。すべては利益に基づいて計算され、最終的に誰かが利益を得ます。また、世界の各首都の空っぽな広場で見られる、色とりどりのグレタのプラカードもその仕組みの一環です。

私は、彼女にも彼女の背後にいる人々にも、何も言うことはありません。個人的には、彼女が候補になっているノーベル平和賞を、彼女に与えたいと思います。人類の4分の1と彼女の緑の抗議から生まれた肯定的なメッセージ。それにより、ついに世界はここに深刻な問題があることに、同意し始めたのです。自然の力から逃れられないこと。地球温暖化は人間の意思の弱さの報いであること。気候危機の大部分は直接的にも間接的にも、人類によるものだということに。

ここから、2つのタイプの性質が明らかになります。グローバルに相互接続された性質と利己的に切り離された性質です。そして、この2つの交わりは、ゼロです。また、人間のつながりが自然の各部の関係に影響を与えるため、何よりもまず自然の法則に合わせて、自分たちを調整する必要があります。

生態系はその全体が不可欠です。人間の活動、つまり世界に対する人間の態度だけが、人類を悩ませている気候危機を生じさせています。 これは、私たちの手足で何かしたからでも、口に入れた食べ物の種類によるものでもありません。私たちの利己的な性質が抑制されないまま、制御不能となり、国連の誰一人として、対面上でしか地球規模の生態学的バランスを考えないのなら、私たちは地球に別れを告げることになりかねません。

自分たちを自然と調和させる根本的な解決策は、ますます増大する自我の上で、ポジティブな人間関係を強めていくことにあります。私たちの間にある分離。その悪影響が、鉱物、植物、動物という自然の全段階に浸透しています。カバリストが、「人は小さな世界であり、世界とは偉大な人である」と書いているように。

ですから、親愛なるグレタ。地球規模の現象を癒やすには、人間としての相互関係を築き始めることです。社会が正されるようにと、私たちが純粋に泣いて求めるのなら、きっとうまくいくでしょう。その間、私はずっとあなたとともにいます。  

 

日本とエクアドルでの地震

質問:日本の南西部で起きた一連の地震によって、40名近くが亡くなり、200名以上が負傷しました。同じようなことがエクアドルでも起こりました。死亡者の数は233人に、負傷者は1500名以上に達しました。

何故これらの平和で罪のない国に、このような恐ろしい悲劇が起きるのでしょうか?

答え:これについて説明するのはとても難しいです。なぜなら、すべては地球上における人類の全体的な分布によるからです。なぜ突然このような天災が、とりわけこれらの人々に起こって、他の人々には起こらないのでしょうか? エクアドルとの繋がりは何でしょうか?

もし、私たちが起こることの理由を探し求めるなら、間もなく誰もが、ユダヤ人にすべての天災の責任があると言ったり、書いたりするでしょう。誰もが世界に現れるすべての問題の責任をユダヤ人だけのせいにするでしょう。彼ら(ユダヤ人)の間違った態度、彼らの間の団結の欠如によって、そのような反応が自然と世界の国々の両方において引き起こされるのです。

自然はバランスを崩し始めており、これが気候変動、地震、火山噴火、そしてさらなる天災として表わされるのです。私たちは、あらゆる形態の自然や人間社会のバランスの欠如を呼び起こしています。だから私たちに全ての責任があるのです。

質問:しかし、直接的な因果関係は目には見えなく、人は罪の意識を感じていません。それでは、なぜ上層の力は私たちに対してそのようにふるまうのでしょうか?

答え:直接的な因果関係を見ることとは、上層の管理システムを明かすという意味です。さもなければ、直接的な因果関係を見ることは不可能です。なぜならあなたは打撃を避けようと強制され行動するからです。しかし、あなたはそれとは違う方法で行動しなければなりません。つまり、駆り立てられることなく、自主的に、特別な自然の法則、すなわちその全各部分のつながりの法則であるクリエイターを実感したいと思うときのことです。

これはあなたの手の内にあります。「獣」のレベルに留まるのではなく、アダム(人間)のレベルへ自分自身を高めたいと思うことで、これに向かって進むのかどうかはあなた次第なのです。

質問:この目的のために何千人もの人々が殺されたのですか?

答え:何十億人の罪のない人々が殺されました! どれほどの責任があなたの肩にかかっているのか想像してください。

他には何もありません。カバラの書物に書かれていることを読んでください。アブラハムを先頭にそれ以降、私たちの民の偉大なる代表者の全員がこのことについて語っています。

世界の全ての問題の責任は私たちにあります。また、もし私たちが適切にふるまうならば、その幸せのすべての原因も私たちにあるのです。

何が起こっているのか、カバラの智恵は何を言っているのかについて真剣に考えるかどうかは、私たち次第であると私は信じています。さもなくば、私たちは70~80年前に目撃したものよりさらに一層恐ろしく残虐な方法で教えられることでしょう。

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From KabTV’s “News with Michael Laitman” 4/18/16

Euromaidan:米国 vs. 欧州 – 国家に大混乱をもたらす

今日のウクライナは統合させるもの、つまりヨーロッパとロシアをつなぐ橋です。しかし、米国はヨーロッパとロシアの統一を好ましく思わないので、その実現を防ぐために出来る限りのことをします・・・

ジャーナリストのBaranov氏によるマイケル・ライトマン博士(インターナショナル・カバラ・アカデミー長)のインタビューより

ウクライナのプロセスは止まりません。それは「アラブの春」にとても似ています。エゴイスティックな発達の全体的動向に適合する、管理され前もって決められたプロセスについて話しているのです。

 一般的に2つの力があります:1つは統一を目指し、もう1つは分裂を目指すものです。最初の力に含まれるのは、ヨーロッパ、ロシア、中国、および日本の共有地帯を作ろうとする試み。しかし、それはいくつかの点で米国政府の望みと野心に反しています。米国政府はそれに反対です。最悪のシナリオでいくと、この対立は世界戦争につながります。

現在の動向は何も良いことを生じさせません。どんな国家に於いても良いことにつながりません。普通の市民は奴隷です。そして、彼らをコントロールする力がまず第一に彼らを混乱へと導きます。同じことが中東に対しても計画されました。

何もそれ自体では起こりません。米国はヨーロッパに反した行動を取ります。結局のところ、完全な独立ではありませんが、ある程度の自己決定でヨーロッパは米国に抵抗するために統一したのです。

今日、ウクライナを通してロシアとヨーロッパの統一の必要性があります。従って、ウクライナがホットスポットになりました。ウクライナなしに統一はありません。2つの部分、親欧米派と親ロシア派からなるウクライナは「橋」になるかもしれません。

-米国はとてもこのことを恐れています。なぜなら、統一された地政学的な地帯が現れるからです。それはアラブ諸国も含んでおり、米国は世界全体を失います。したがって、ウクライナがヨーロッパとロシアを統合させるもの(リンク)にならせないことが最も重要なのです。

もしそのプロセスを支配する力が人々を立たせるならば、ウクライナは分裂に向かうでしょう。今日、「腫れ物」が破裂する寸前まで、休止状態で内部に横たわっている是正されていない大きな歴史的な矛盾があらわになっていることは偶然ではありません・・・

 その結果、このエゴイズムこそが私達の本当の敵であると悟らなくてはなりません。そのために私達はどんな合意にも達せないのです。私達は危機を解決できません。エゴイズムは私達の性質であり、それは私達を「破壊」します。

今日、外見上は前世紀の戦争の苦い経験から学んだにもかかわらず、世界は接続点を見つけていません。「黄金期」は終わり、解決策がありません。自然のように一体(インテグラル)にならなくてはならないことを皆が知っています。救済がユニティーにしかないこと、つまり一緒に問題に対処することです。ところが実際はヨーロッパにでさえこれはできません、外見的には共有地帯を作ったという事実にもかかわらず。

私達はエゴイスティックな性質を超越しないといけなく、実際にその適切なツールを持っています。そのあとになって初めて私達は、地球規模の全体的な問題を適切かつ全体的な方法で解決できるでしょう。お互いにつながった状態で。とにかく、私達の未来はこの点にあります。

今日、自然の統一された力に対する私達の対立が家族の減少や様々な争いとなって現れています。問題は私達が私達自身のエゴイズムに私達を支配させていることです。

そしてその中に歴史的必然性があるのです – 私達がエゴイズムの悪を認識しないといけないということです。そのあとになって初めて私達が私達自身を変えないといけない、問題は人間にある、私たち一人一人にある、全70億人にある、そしてそれ以外にはないという結論に達します。

したがって、私達に於ける共通の困難の課題を唯一乗り越えることによって、最悪な敵としてのエゴイズムに対する宣戦布告が、私達の統一と全く新しい世界の創造を許します。

未来の世界、国家、人々の形態を発見する正しい方法は、過去に戻ることなく昔の不満や苦情なしに行われる双方によるディスカッションです。どんな好戦的な人もこの理解に向かった全体的上昇に対して無力です。実に、真のユニティーは普段のエゴイズムのレベルより上にある力を与えるのです。

これが、2011年に米国がイスラエルで庶民を巻き込んで似たようなプロセスを始めようとした時に私達が働きかけた方法でした。

人々を開放する良い反エゴイズムの軍隊は、武器ではなくラウンドテーブルを使います。その円卓を囲むように例外なく全ての団体が座り、反エゴイズムの方法にしたがって問題を解決します。

私達はたった1つの世界で完全に相互連結しています。政治戦略や他のゲームを何回「プレイ」しても、私達の関係(つながり)は進展するのみで、人々と国家のさらに高くなる相互依存だけでなく、私達の環境に対する依存も示します。

実際に、私達は閉球の中に住んでおり、それはユニティーの原理を通じて私達の周りの至る所に変化をもたらします。しかし、私達のエゴイズムはこれに反対です。それどころか、私達を分け、文字通り引き裂くのです。それ故に今日、自然と私達の性質の間の対立が現れているのです。

その理由から自然は残酷な方法で私達を統合・統一に至らせているのです。20世紀の全歴史がこのことを証明しています。

今日、好き嫌いにかかわらず、保護貿易主義を掲げることはもう不可能です。よい関係(つながり)とは素晴らしいスローガンではなく、全研究と事実から生じる緊急性です。世界は一体です。そして私達は一体ではありません。よって私達には変わる必要があるのです。

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コールあるところエコーあり

質問:ヨーロッパにおける統一の力は、私達が来(きた)るアメリカのコンベンションで次のレベルに到達するために、どのような助けになるでしょうか?

答え:ヨーロッパとアメリカは互いに強く影響し合っています。しかし実際アメリカの危機はより小さく感じられます。アメリカには政府は一つ、力も一つ、誰かと交渉する必要はありません。彼らは欲することを何でもでき、実際そうしています。彼らはさらに1兆ドル刷ることを決めて、実際印刷しました。印刷機は回転し続けています。

ヨーロッパでは事態はより難しいものです。なぜなら全ての国々の協調が必要とされるからです。そういうわけでヨーロッパでは危機はより大きく感じられます。もしヨーロッパが統一してたなら、この危機も容易に処理できたことだと思います。まず、この場合、EU市民がエゴイズムを越えて統一しているため、この危機は速やかに鎮まっていたことでしょう。一般的に言って、ヨーロッパは今日のバビロンです。

しかし加えて、彼らはたった一つの解決法を採用し始めて、アメリカ人たちのように同じことができたかもしれません。危機の全体が拡がったのはただヨーロッパが分割されているからです。ベルギーのブリュッセル(EU拠点)から、ヨーロッパの一部が他のヨーロッパの部分に指示を出しますが、他の部分はこれを望みません。キプロスのニコシア(首都)では、議会が彼らの意思決定を受け入れることを拒絶しています。

これはどんな種類の結合でしょうか? 彼らは真に統一するか、または分解しなければならなくなるでしょう。

アメリカの状況は、彼らが単純に「我々には危機はない」と決心している観点で言えば、よりよいものです。彼らはこのように決めつけ、何事も起こらなかったかのように生活しています。しかし、もちろん後には全てが「崩壊」するでしょう。

From the European Convention in Germany 3/24/13, Lesson 6

発達したエゴイズムのレベルにおける欲求の「リセット」

質問:仕事場での良い関係が会社に対する従業員の忠誠心を高め、早死にのリスクさえも防ぐと統計は示します。しかし同僚たちは、争い合い、お互いに腹を立て、自分の立場を堅持し、自分の利益のために闘い続けています。何故これらの対立を中和することができないのですか?

答え:この20~30年間に現代世界が試みたすべてのこととは、どうにかして全体をつなげて1つの統一体にさせようという試みです。人々に優しさ、調和、協調の感覚を与え、チームをある共通の土台、共通の計画と解決策に至らせ、仕事に活気を与えるといった試みです。しかし、すべては無駄でした。

以前は、経営者が何らかのアイデアを「投げ」た時に、人々はワクワクしその人に従いましたが、今では誰も何も欲しくないのです。お金でさえも。

人々は「ゾンビ」のように仕事に来ます。その理由はただ単に明日のホームレスにならないよう、生計を立てなくてはならないからです。彼らはお互いに意思疎通を図ることができず、半分眠りながら仕事に時間を費やし、一日を終えて職場を後にします。

人々は働くことに対する愛好を失いました。彼らには目的がありません。熱意のある人も、熱意をそそげるものもありません。エゴイズム(利己主義)がまだ発達過程にあった以前のように新しいアイデアを生み出す社会集団はもはやなくなりました。

しかし現在はエゴイズムの進んだ段階の時であり、エゴイズムは完全体(総体)に成りつつあります。そしてこれが、かつてあった目的、満足感、興味が失われていることの理由なのです。今日ではそのどれ一つもありません。

これこそが、上司や経営者にとって従業員の関心を抱かせ続けることがとても難しいことの理由です。従業員はいやいや働かなくてはならないので、関心を抱くことはできません。従業員のモチベーションは年々、そして、日ごとに減少し退行し続けます。

人には何かをするモチベーションが少しもありません:何のために?-私は無理やり自分自身にムチを打って働いています。もちろん私は哀れな「ほんのわずかなお金」を喜んで受け取り続けて、それ以外のことには関心がありません。私には、生産、チーム、仕事そのもの、地位、または内なる呼び声なんかどうでもいいのです。人々は働くためのどんなモチベーションをも失ってしまいました。彼らは金銭的報酬さえにも関心がありません。

それはただ単に、私たちの内的な真の構成要素である欲求がとても深刻な「リセット」を経験しているためです。欲求が個人のものから集合的なものへと変化しつつあるのです。しかし、私たちは集合的な欲求を満たす方法を知りません。

さらに、私たちはこれらの欲求が集合的なのものであるとは気づいていません。しかし私たちはかつてないほどお互いに依存し合っていると感じ続け、その状況から逃れようとします。各々が各自の適所へと逃れるのです。人が自分に近づこうものなら、私は今すぐにでもその人を目で焼き殺す構えでいます。事前に私はその人を押しやる準備ができているのです。

こうしたことは至るところで問題となっています。しかし、それは私たちの責任ではありません。経営者たちはこのことを理解する必要があります。そして同時に、自分たち自身の内に存在しているこれらの問題と闘う必用もあります。

唯一の解決策は、会社の従業員にこの事態を説明し、統計を見せ、インテグラル養育の方法をある程度説明することです。私たちが人々をワークショップに参加させる時、人々は全く新しい欲求を発達させます:集合的で丸く、個人的でも直線状でもない、分離していない完全にそろった欲求です。そして、私たちはまったくの別人を手にします。

この人は自分自身とチームが1つの統一体であると認識します。彼は自分のチームに参加するときに自分が呼吸をし始め、目を開き、より明晰に考えることができ、聞こえ始め、すべてがより鋭くなることを見始めます-彼は目覚めるのです。彼は人生に活気があると感じ始めます。熱意があるのです。

一度私たちが、他者と一緒になることが、熱意と共通の人生と共通の満足が体験できる、新たな共通の集合した欲求を明らかにするのに必要であると説明するなら、人はチームへの依存にも関わらず、それを楽しいと感じます。その理由はこの依存が丸く、包括的であるためです。私たちは軽くて自由であると感じて、人生が喜びになり、まるで翼を持ったように高く舞い上がるので、全員にそれは必要なことなのです。

今日、こうしたことが世界中で最大の問題であるため、人々は喜んで何でもやる準備ができています。むなしさや空虚感そして空白感が原因で自殺、薬物依存(麻薬中毒)、うつ病、離婚、犯罪、テロ、そしてその他すべてのことが起きているのです。私たちには、自分たち自身から身を隠す場所などありません。人々に満足感を与えなさい。そうすれば、こうしたことはすべてなくなります。

私達の唯一の選択肢はユニティ(統合・和合)

特別号:イスラエル南部の出来事

私達の国は分断されています。イスラエル南部の人々は差別待遇されていると感じています。そして多くの人々が「南からの難民」を受け入れる意志を表明していますが、実際のところ、南部の人々が経験していることを全ての人が理解しているわけではありません。子供と大人の両方が、砲撃に上手く対処することは困難であることが分かっています。私達の社会はこの打撃を経験している人々に向けて現実的なサポートを提供しなければなりません。

全ての干渉の上には温かさと相互の共感があるべきです。ミサイルやお金は今日助けになりません。

超大国の膨大な資源の崩壊はまだ起きておりませんが、事実、私達はすべて同じ「小さな惑星」におり、同じ「勢力圏」におり、全てが相互接続してします。そのためグローバルなバランスなしには、ホメオスタシスなしには、私達は完全な崩壊へ達するでしょう。

しかしながら、今日でさえ、私達の間の相互保証によって、私達は世界全体に向けて(模範的な)例を示すことで、この危機を克服することを助けることができます。結局、この危機はテロや経済・財政危機のみでは終わりません。それは例えば大自然災害など、戦争よりも悪いものになりえます。今日、世界は痛切に、相互保証の原理を必要としています。それは私達の間に調和をもたらし、大自然との調和をもたらします。

ユニティ(統合・和合)は自然法則です。しかし私達はどこで、お互いに近づくための最初のステップを踏み出す力を見つけることができるのでしょうか? 今日のすべての「解決法」は崩壊を遅らせるための一時的な努力です。誰もがこのことをよく知っています。単純にいえば、つながること以外の選択肢はありません。イスラエルはそのことにおいて秀でた例になることができます。私達がまだ一つの国家とみなされず、私達の状態が「形成のプロセスにある」状態と見られていることは偶然ではありません。これは実際に真実です。なぜなら私達はまだ一つの統合された国家ではないからです。私達はまだ、遥か昔に与えられた条件を満たしておりません。全ては私達の手の中にあります。

世界の全ての恐怖を吸収する

現在の世界状況は、我々が感じて、見て、そして知っているよりもずっと悪いです。確かに我々がそれについて話さないのは、政治家たちや経済学者らがパニックを引き起こしたくないからです。彼らには危機についての問題の解決策がありません。彼らには解決策がなく、どうあがいても仕方がありません。なぜ無駄に慌てるべきなのでしょうか?  彼らは正しいです。

しかし我々は、飢え、干ばつ、寒さ、ショック、そして現在あらゆる面から近づきつつある予期せぬ出来事に対する恐怖に陥っている人々に提供する必要があります。我々は世界における全ての動物的な恐怖、つまり生き延びることの恐怖を吸収しようと努力すべきです。それらはあの力、すなわち包む光(オアー・マキフ)を引き寄せて明かすことの手助けになります。包む光は我々を通り抜け、世界へと行き渡り、あらゆることが沈静化するでしょう。全ての国々、社会、そして人々は交流し始めるでしょう。なぜなら彼らはこれが世界を均衡にもたらす唯一の方法であると理解するからです。つまり、自然における無生物でも植物でも動物でもなく、唯一人間だけが調和を乱していて、人間の利己的な行為が他のすべての妨げになっているということです。

我々には不安が欠けています。内面的ヒステリーに欠けています。それがあれば、より簡単でしょう。

我々の問題は、我々がこの世から切り離されていて、より高い場所のどこかで静かな片隅を見つけようとしていることです。これはよくありません。そうではなく我々は、一方でゴールの重要性、他方で内面的な恐怖といった精神状態を見つけるべきです。なぜならこれらだけが、我々のエゴイズムをかきたてるからです。恐怖とゴールの重要性は、我々を後ろから押し(恐怖)、 前へ引き寄せる(ゴールの重要性)二つの大きな力です。それらは我々が1つになることを助けます。

我々は危機に関連して発生する世界の否定的な感情のすべてを世界から吸収し、それを我々の発達の力に変えようと試みるために、我々自身にプレッシャーをかけるべきです。実際、発達は「否定の否定」という法則に従って生じます。我々がいくらか通常に感じるまでは、次の状態には達しないでしょう。苦しみ、または、ゴールの重要性だけが、それが自分に無くて苦しむ時、我々を前方に進ませます。

苦しみには二種類あります:感情の欠如による苦しみと満たされていない愛からくる苦しみです。

From the Preliminary Lesson 8/16/12, Kharkov Convention “Uniting to Ascend”