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狡猾な敵アマレク

アマレクは、スピリチュアルなものを追求する人間にとって最悪の敵です。アマレクに打ち負かされると、スピリチュアルなものに対する重要性が欠けたり、ぼんやりしたり、うんざりしたりしてきます。アマレクが、クリエーター(創造主)の性質を発見したい、クリエーターのようになりたいと努力する欲求を奪うのです。そして、私たちは、努力しないほうが良い理由をたくさん見つけ始めます。これがアマレクの力と言われるものです。

アマレクはあからさまな敵としてではなく、たいていは気づかれないように忍び寄り、倦怠感を与え、怠けぐせをつけさせて、スピリチュアル的なものを重要視させなくします。私たちは生きていく中で、目標へと続くとても重要な行動を具体的に行うことなく、種々様々なことをたくさんしているものです。そして、目標以外のすべてのものに満足しています。これがアマレクと呼ばれるものです。

アマレクは私たちを攻撃する憎らしい敵としては姿を現しません。しかし、アマレクを滅ぼさないといけないのは明らかです。

ラバシの記事についてのレッスン( 2011年9月2日)より

歴史が証明する皆が一つになる方法

Quoraの記事「歴史が証明する皆が一つになる方法」より

カバラの知恵は歴史が証明するメソッドであり、約4,000年前の古代バビロンの時代に、違いや争いの上で人々を一つにするためにはじめて用いられました。

カバラの知恵が効果を発揮するには、私たち人間はもともと壊れていて、分裂状態であるという前提があります。そして、私たちがつながるために自ら集まり始めた時、そのためのメソッドなしには積極的につながることはできないと気づきます。

積極的につながることができない理由は、私たちがもともとエゴイスト(利己主義者)であり、本能的に他者よりも自分のためになることを優先させるからです。積極的につながるためには、他者のためになることを優先させる必要があります。

第一にカバラの知恵は、他者の意見に反する方向ではなく、分離の力(利己的な性質)と学びによって引き出されるつながりの力を、いわばサンドイッチにする方法を説いたものです。これについては「愛はすべての罪をおおう」と書かれています。つまり、私たちは利己的な性質のために隔てられ、ひたすら互いを批判し、無関心から憎しみまで、さまざまなレベルで拒絶感を抱いていると知っているということ。しかし、私たちはこの生まれもっての拒絶感に目もくれていません。

その代わりとして、カバラの知恵が、エゴの上で一つになるよう全力をそそぐメソッドを差し出しています。違いはすべて残して、その上で互いが積極的につながるため、全精力を傾けます。違いを保ったまま、その上に第二のレベルを構築していくのです。

さらに、カバラの知恵は、人類はすべての人が隔たりを超えて一つになる段階に達するとしています。しかし、今のところ、そのためにこの知恵に引き寄せられている人は、必要十分な数しかいません。その人たちがこのメソッドを自分たちに現実化することで、その調和が人類全体に作用し始めます。言い換えれば、今はその一団が、人々を一つにする方法を自分たちに適用させている時なのです。それは、小さな科学者のグループが人間の生活を向上させる新技術を発見しようと、研究室でいくつもの実験を行うのと同じです。ひとたび新技術が発見されれば、それは特許化されて大々的に流布され、人類は簡単な説明でそれを使えるようになるのです。

この記事は、カバリストのマイケル・ライトマン博士とオーレン・レビ氏によるTVプログラム『New Life』の第1145回「イスラエルという人々の姿」に基づいています。カバリストのマイケル・ライトマン博士の生徒により、執筆・編集されました。

どうやってCovid-19を終息させるのか

Linkedinでの新しい記事「どうやって Covid-19を終息させるのか」より

世界中どこの国も、Covid-19という災いと格闘しています。ドイツでは新たなロックダウン措置が進められ、フランスはすでにロックダウンされています。インドではCovid-19の感染者数が、ブラジルでは死亡者数が記録を更新しています。パンデミックを皆の問題として感じていた時期もありました。しかし、ジョー・バイデン大統領候補が「どこかの感染症は、どこにでもある感染症だ」と発言した後、今では各国がそれぞれにこの菌と戦っています。国連事務総長は、ワクチン投与の不平等を訴えましたが、人口の半分にワクチン接種が行われた国がある一方で、一度もワクチン接種が行われていない国もあります。

現在、各国は自分たちの利益を考え、
これまでしてきたのと同じ利己的な行動をとっています。
その一方で、Covid-19はそのグローバルな性質上、
すべての国がすべての国に影響を与えるため、
ローカルにではなくグローバルに、健康について考え始める必要があります。
また、ワクチン接種については、
経済能力が考慮されるべきではありません。

このようなことを続けていては、パンデミックは終わりません。次々に変異株が出てきて、広がっていくでしょう。この危機を乗り越えたいのであれば、パンデミックは世界的な問題であるという認識に立ち返って対処しなければなりません。世界規模のワクチンバンクを設立し、全人類のために十分な量のワクチンを製造する必要があります。その後、年齢別、国別など、誰が最初に接種すべきかの優先順位を決めなければなりません。なるべく公平であることが求められます。

現在、各国は自分たちの利益を考え、これまでしてきたのと同じ利己的な行動をとっています。その一方で、Covid-19はそのグローバルな性質上、すべての国がすべての国に影響を与えるため、ローカルにではなくグローバルに、健康について考え始める必要があります。また、ワクチン接種については、経済能力が考慮されるべきではありません。

簡単に言えば、自分の家族と同じように、人類に対応しなければならないのです。そうすれば、少なくとも、最も必要とされる場所にワクチンを送ることができ、より早くパンデミックから回復できるでしょう。私たち皆が回復するまで、誰も安全ではないことを心に留めておかなければなりません。疫病はある意味、自然から私たちへの気づかいであり、レッスンです。これまでの私たちは、できの悪い生徒だったのです。