気候について、グレタのこと

私のFacebookページMichael Laitman9/27/19より(英語)

「あなたたちは空っぽの言葉で、私の夢と子ども時代を奪いました。でも、私は運が良い方です。人々は苦しみ、死にかけ、全生態系が崩壊しかけています。人類全体が絶滅しかけているのに、あなたたちが話すのはお金のことと、経済成長がずっと続くというおとぎ話だけ。よくもそんなことができますね!」グレタ・トゥンベリ

スウェーデンの環境活動家であるグレタ・トゥンベリは国連気候変動会議で、言葉に詰まることなく、率直で直接的、断固とした口調で演説しました。なおざりにされた気候危機に対する、若者の世界的抗議です。11歳でうつ病になり、話すのをやめ、アスペルガー症候群、強迫性障害(OCD)、場面緘黙症と診断されたこの少女は、現在16歳。放置された気候危機問題に対する、世界規模の若者の運動をリードしています。

グレタの声は、世界中の環境活動家の声になり、400万人以上の人々を世界中の街頭に駆り立てました。しかし、心を打つ純真さの背後で、多くの人がこの機会を自分が取り組んでいる問題を促進するために利用しています。これは私たちが住んでいる利己的な世界における、物事の仕組みのありようです。すべては利益に基づいて計算され、最終的に誰かが利益を得ます。また、世界の各首都の空っぽな広場で見られる、色とりどりのグレタのプラカードもその仕組みの一環です。

私は、彼女にも彼女の背後にいる人々にも、何も言うことはありません。個人的には、彼女が候補になっているノーベル平和賞を、彼女に与えたいと思います。人類の4分の1と彼女の緑の抗議から生まれた肯定的なメッセージ。それにより、ついに世界はここに深刻な問題があることに、同意し始めたのです。自然の力から逃れられないこと。地球温暖化は人間の意思の弱さの報いであること。気候危機の大部分は直接的にも間接的にも、人類によるものだということに。

ここから、2つのタイプの性質が明らかになります。グローバルに相互接続された性質と利己的に切り離された性質です。そして、この2つの交わりは、ゼロです。また、人間のつながりが自然の各部の関係に影響を与えるため、何よりもまず自然の法則に合わせて、自分たちを調整する必要があります。

生態系はその全体が不可欠です。人間の活動、つまり世界に対する人間の態度だけが、人類を悩ませている気候危機を生じさせています。 これは、私たちの手足で何かしたからでも、口に入れた食べ物の種類によるものでもありません。私たちの利己的な性質が抑制されないまま、制御不能となり、国連の誰一人として、対面上でしか地球規模の生態学的バランスを考えないのなら、私たちは地球に別れを告げることになりかねません。

自分たちを自然と調和させる根本的な解決策は、ますます増大する自我の上で、ポジティブな人間関係を強めていくことにあります。私たちの間にある分離。その悪影響が、鉱物、植物、動物という自然の全段階に浸透しています。カバリストが、「人は小さな世界であり、世界とは偉大な人である」と書いているように。

ですから、親愛なるグレタ。地球規模の現象を癒やすには、人間としての相互関係を築き始めることです。社会が正されるようにと、私たちが純粋に泣いて求めるのなら、きっとうまくいくでしょう。その間、私はずっとあなたとともにいます。  

 

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