カバリストの感覚のなかに入る

質問:ページをまたいで目を動かして次ページにいくことでテキストを読む人たちがいます。彼らはテキストの詳細は掴んではいませんが、そのテキストの最重要点と本筋について正確に話すことができます。このような読み方は、カバラの文献のその本質へと深く入っていく方法と同様のものですか?

答え:いいえ、カバラの叡智において、私たちはこの方法を使いません。あなたはインターネットで見かける、人がいかにページ全体を読むかを学ぶ特別な方法について話しています。

しかしカバラの叡智が伝えているものは、その内容に関して話す方法を学ぶことではありません。

それどころか人は、文章の冒頭や真ん中に何度も繰り返し戻りながら「行ったり来たり」してテキストを書いた人物とつながろうと試み、彼が書いたことを感じ、彼の感覚に入り、彼と一緒にテキストの中を流れるように、ゆっくりと読まなければなりません。

スピードはここでは何も意味をなしません。つまりもし私が全ての文章を繰り返し何度も、最低でも2回、読まなかったり、後でその節の初めに戻ったりもしないのであれば、私はそれを感じてはいないということです。

質問:あなたはすでにこれらの文章を個人的に少なくとも150から200回読んでいるのですよね。そのことで、規則的に繰り返される変化があなたに起こるのですか? その度に自分が新しくなると感じるのですか?

答え:もちろんです! レッスン前に、私はテキストを読むことに従事しており、レッスン後はさらなる前進のためにそれを熟考する必要があります。そして、それは私にとって全く違うものにすら見えるでしょう。

質問:テキストと共に進む作業を楽しんでいるのですか?

答え:人生において、自分に入ってくる感覚ほど楽しいものはありません。全ての文章の内的な意味を通して吸収されるロジックは、クリエーターに近づく感覚や、世界の全体像、そしてその構造を明らかにしてくれるのです!

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From the Kabbalah Lesson in Russian 2/7/16

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