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微かな光が射し込む壁の裂け目をお見逃しなく

「涙の門」に至るとは、あなたが自分を、持ち上げることのできない重い石、すなわち自分自身の力では動かすことのできない欲求として、そしてそれ以外の何者でもないと見るようになることを意味します。その動きのすべては外部から来るエネルギーによってのみ可能になります。それで、私達の仕事の全ては、外部の環境から、この状態に対する助けを誘導する手段を見つけることです。

大変重要なポイントは、私達が自由意志を与えられていることです。ちょうど人が力を失い、もはや何もすることができないように見えるとき、また人が絶望、あるいは、ただの弱さを感じるとき、また人がモチベーションと未来の希望を失うとき、そのようなとき、その人は突然、自分自身では全く身動きできないことを感じます。その人をゴールへ向けて引っ張ってゆく意志の力は存在せず、ただわずかに、彼を背後から駆り立て、強制的に動かす小さな針がいくつか存在するだけです。

しかしながら、自分自身の力によって前進する自由意志が現れるのは、まさにそのような死んだ状態の中においてなのです。それは、ポジティブであろうとネガティブであろうと、何か見知らぬ異質な力によってではなく、自分自身でその前進する力を見つけることにかかっています。そしてその人はこれらの力をその人自身の内側に探し求めるのではなく、むしろ環境と共に働き始めるべきであり、そしてその力によってクリエイターの元へ登っていきます。

しかし人は、そのような惨めで灰色の状態の中で、光が開示される瞬間を見分けるために、とても敏感であるべきです。その時にあなたは光の中に入ることができ、そして行動することができます。

突然、多くの欲求の中に光の窓口が現れ、人はその中に貫通し突破することができるようになります。人は、最も死んだような状態にあるとき、無力感を感じスピリチュアリティの全ての味わいを失ってしまったときには、常にそのような瞬間を待たなければなりません。そのような状態においてすら敏感であることは可能です。

絶望や無関心を感じるとき、人は、この状態の中でも外へ飛び越えることができる日が来ることを心待ちにしながら、依然として鋭い知覚を維持しなければなりません。それはあたかも、あなたの目の前に堅固な壁があって、ある日突然そこに小さなひび割れがあることに気づくようなものです。あなたはそれを貫き通し、そこから脱出する道を発見します。この暗闇の状態の中にあって充実と達成の獲得方法を見つけるのは、まさにその場所なのです。

From the 1st part of the Daily Kabbalah Lesson 9/6/12, Writings of Rabash 

自由な投影

スピリチュアリティには、GEAHPの2つの部分からなる器が存在します。全てのカバラ文献は、このスピリチュアルな「根」を正確に記述しています。その結果が私達の世界においては「枝」となって現れています。言い換えると、アツィルート世界からの根の行為が、目の前にそれらのレプリカを創造します。

分かりやすくするために、私達はそれをスクリーンに反映されるコンピュータ・グラフィックスにたとえることができます。私はスクリーン上に人々の姿形を見ます。彼らの内の何人かはGEの投影であり、また何人かはAHPの投影です。スピリチュアリティには、「アブラハム」と呼ばれるフォース(力)が存在します。それは様々な器、様々な欲求を2つのタイプに分類させます。そして結果として、私達の世界には2つのグループが存在することになります。イスラエル(ヤシャー・ケルつまり「クリエイターに向かって真直ぐ」の意)と世界の諸国民です。

全てが根から派生します。それらはスピリチュアルな「コンピュータ」の中で、そのプログラムが終わるまで、ある特別な「加算」によって処理されます。私達は、私達の世界という「スクリーン」上の処理をたどります。そしてこれら二つのグループの関係に従って、私達はそれらの根について学ぶことができます。また私達はそれらの根まで上昇し、それらの枝について学ぶこともできるようになります。

Free-projection

しかしスクリーン上の投影と「コンピュータ化されたソース」の間には、あるギャップ(Δ)が存在します。それが達成すべき私達の役割です。そのコンピュータの内部には、絶対的で全体的なコントロールと、スクリーンに責任のある存在がおり、その存在はゴール達成において自由意志(選択)を持っています。そして、この選択は「イスラエル」と呼ばれるグループに隠されています。

この問題のある要素に関する、2つの正しい主張はここから派生します。世界の諸国民の立場と、「ソース」の背後にいるクリエイターの立場です。イスラエルこそ、この世界を修正し、皆に何が善と悪かを示し、創造の計画を説明すべきなのです。

イスラエルはこの義務とこの特別な仕事、クリエイターの仕事に誇りを持つことができます。またこれを「無関係なもの」として投げ捨てることもできます。どちらの場合にしても、歴史を見れば分かる通り、全てがこれらの人々を中心に回ります。それが彼らにとって幸運か不運か、それはあなたの見方次第です。

From the 4th part of the Daily Kabbalah Lesson 8/30/12, “A Handmaid That Is Heir to Her Mistress”