世界の守護者達

質問:今までカバリストに耳を傾け、彼らの助言に従った人々はいましたか?

答え:古(いにしえ)の時代、カバリスト個人という意味ではなく、一つの発達の期間として、アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフ、モーセ、ヨシュア等の時代がありました。それは、その人々というよりは期間のことです。それぞれの時代、各人物に体現される精神が活動的になり物事を創りあげていきました。例えば、モーセは国家を建設し、その時期に表れつつあった諸々の欲求に対して、是正の方法論を提供しました。その結果、彼は国民をイスラエルの地、つまりクリエイターの啓示へと、連れて行きました。

私達が流浪の間には見えないことですが、全てはカバリスト達によって為し遂げられます。カバリスト達とは、この世界を「(エネルギー)チャージ」している者ものであり、それによって世界は存在しています。光のきらめき無しには、この世界はそもそも現れることは決してなかったでしょうし、物質も存在できなかったでしょう。彼ら自身のケリーム(器)に従って、彼らが特定の霊的段階に属するのと同じように、人類一般に所属するカバリスト達が常に存在してきました。

それは「獅子の尾」と言われています。それはアツィルート世界の9つの低位セフィロートであり、ホフマーの光と一緒になってBYA世界に降りてきます。そして「狐の頭」(シュアリム)になります。言い換えると、質問をする人々(ショアリム)です。結局、ここが壊れた器達が位置する場所で、それで質問が上がります。どうやって私達はこれらを修復するのか?

私達は(スピリチュアル)レベル間を移行するために、永遠の機会と同様に、このつながりを必要とします。この世界では、これはカバリスト達により保証されます。一方では、彼らは私達に教えることができるように、カバリストではない他の人達と全く同じ姿形を取ります。他方では、彼らはより高位の段階の一部です。(霊的)達成のための他の道はありません。なぜなら私達は厳密な法則の中に生きている全体システムの一部だからです。

質問に戻りましょう。長い流浪の後で、ユダヤの人々は偉大なカバリスト達の助言に耳を傾けるようになりました。それはバール・シェム・トヴと弟子達の時代です。彼らは国民を導き、前方へ案内し、スピリチュアルな達成と一致した生活をする世代を産み出しました。アイン・ソーフ(無限)の高みからこの世界の「基盤」に接続した人々です。それはこの世界と霊的な世界の両方を同時に操っていた、偉大なカバリスト達の時代でした。

そして、ここ100年で作り出された、スピリチュアルな接続への深刻な無関心(中断)について言えば、それはおそらく、起こるべくして起きた何かです。今のこの状況は本当に危険なものです。しかしこうも言われています。「私はイスラエルを見捨てることはなかった。」 つまり今日でさえ、霊的世界から私達の世界へとイルミネーション(照明)を運ぶ、カバリスト達が存在しています。

私達の世界は、スピリチュアルな宇宙の中心にある、小さな暗い場所(スポット)です。その中に光をもたらすことは必要不可欠です。さもないと私達の世界は存続できません。全ての諸世界を通って、光は真っ直ぐにこの次元、私達の堕落した願望の次元、に降下してきます。そしてカバリスト達がこの光線の保護者達です。

彼らを「人々」と呼びます。それは体には何も関係はありません。むしろ特定の願望や状態(ケリーム)に関係しています。彼らは慎重に行動します。彼らは低いところまで降りてきて私達のより近くまで来ることができます。例えば、バール・ハスラムは、彼より下のレベルで生きている人々に向けて、書いたり助けることができるように、彼自身が低くされることを求めました。

From the 4th part of the Daily Kabbalah Lesson 8/12/12, “The Nation”

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