心地よい近道を選択する

今日、過度に膨張した人類のエゴイズムは、私達に思いやりのある愛他的な人の夢を見ることさえも許さないまでになりました。以前には、そのような思いやりのある人々を教育して育成できるという希望はまだありましたが、20世紀はこれらの夢に終止符を打ちました。現在私達は、愛他的に行動する能力が単純に人間には備わっていないことを理解しています。これは大いなる気づきです。なぜなら、それは既に私達が自分たちの邪悪さを認めていることを意味しているからです。

しかし、今や私達は問題に直面しています:もし私達がより愛他的(利他的)にならないとしたら、この世で人間が生存し続けることは可能なのか? 現在私達は自分たちが共通の世界システム—すべての人がお互いに関係し合っている“世界村”—の中にいることを実感しつつあります。そのような相互的なつながりのなかで、愛他的にならなくても、私達は生き延びられるのでしょうか?

現在の様な生き方がもうすぐできなくなることは明白です。私達の仲は引き裂かれています。人類が生き延びるには、私達はお互いに与え合って“一心一体”のようにならなくてはいけません。しかし歴史を見てきても分かるように、私達の力だけでこれを達成することはできません—それは単純に不可能なのです!

しかし、私達は第三の力—これを達成させるクリエーター—が存在することを明らかにすることができます。私達はひどい苦難—“人々の間に和平を確立する”クリエーターの必要性を余儀なくさせる戦争や世界的流行病—を通じて、この啓示と解明に至ることができます。しかし、この自然的進化の道はとても長く、困難なものです。

それに代わる道はあります。もし私達がカバラの科学を学ぶなら、もし私達が経験する必要のある状態と、示す必要のある決心を理解するなら、そしてもし私達がこの知識を世界中に広めて上層の光を引き寄せるなら、光は私達を是正するでしょう。それは私達に、人間性を通じ自分たちの力だけで達成することのできない、授与(与えること)の特質を与えます。この代替手段は、心地よい近道を通り、“時間を早めること”で私達を是正に至らせるのです。

Discussion | Share Feedback | Ask a question




Laitman.com Comments RSS Feed