カバラの科学の本質:概要

カバラの科学は、上層の力がこの世に降下する順序と、その上層の支配力(クリエーター)が人間に啓示されることに向かっていることを説明します。

個人の法則(particular):全人類に対する上層の力の共通の啓示の前にでさえ、この状態に到達できる選ばれた少数の個人がいます。

全員の法則(general):全人類は、その発達(進化)の終わりに、上層支配力の啓示に至り、それを獲得(達成・到達)しなくてはなりません。クリエーターを獲得する道を学びながら、カバラは、上から下への(つまり、無限の世界からこの世への)「5つの世界の降下の順序」を探るだけでなく、同様に、それらの世界の降下によってできた度合い(段階・階層・階段・梯子・階級・位階)を下から上へ昇ることによる「上層の力の獲得(達成・到達)」も探ります。

支配力の獲得はエゴイズムの是正次第であり、それは漸進的に私達の感覚のなかで感じられるようになります。上層力は、その上から下への降下によって制定された法則に従いながら、徐々に獲得されなくてはなりません。

カバラは私達が感じることのできない世界(領域)の勉強です。最初にカバリストはこの世界を感じ、そのあとに、その認知(知覚・認識)を呈します。上層世界を感じることができない人々は、カバラが抽象的で現実から分断されたものを研究対象にしていると考えます。しかし、それはむしろその逆です。カバラはリアルで達成(獲得・到達)可能な現実のみを説明するのです。

全ての物事は5つのパラレルワールドのなかで、上から下に向かって明かされ、これらの世界の違いはその構成要素である願望の特質のみにあります。しかしながら、それらの物体と形態(形状)は刻印の跡のように同じです。上層世界(根)の全詳細は、私達の世界(枝)に反映されています。根がその枝における全てをコントロールするのです。

枝の言葉(言語):枝の言葉はカバリストによってつくられました。そして、その言葉は私達の世界の各枝が有している上層世界にあるその根との繋がり(関係)に基づいています。しかしながら、この言葉は、その根を感じる人々によってしか理解されることがありません。上層力の獲得(達成・到達)に対する強い願望(切望・渇望・あこがれ)は、光を根から枝へと照射させ、これによってその枝がその根の度合いにまで是正(修繕・修復・更正)されるのです。

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