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スピリチュアルな概念を測定するハカリ

私達がしなくてはならないことは、物事に対する「甘いか苦いか」という査定から「真実か偽りか」という査定に移行(超越)することです。クリエーターとは最終的には真実と呼ばれるものなのです。

 「真実」という言葉は、ヘブライ語の文字アレフ、メム、タヴから構成されます。アレフとタブはヘブライ語アルファベットの最初と最後の文字です。それらは、願望における両極端を表しています。真ん中の文字メムは、ビナ(与える願望)の特質を表し、それを使うことでその二つの極を是正して、ひとつに繋げることができます。それが「真実」という意味です。

 何が真実で偽りであるかを定める方法は、カバリストの集団(環境)の中にしかありません。それは自分ひとりではできないことです。なぜなら、自分の中には一つの規定要因(パラメーター)しかないからです。つまり自分の中にはエゴしかないからです。その測定をするには、もう一つのパラメーターが必要です。そしてそれは自己の外側でしか見つけることができません。

 集団の中で勉強して自己における明瞭化を沢山することで、カバリストのビギナーも、自分が他者の“心の点”からなる普遍的でグローバルな願望のシステムの中に存在していることを感じ始めます。この特定の環境に関係することで、人に新しい感覚的概念が現れます。それ(グローバルなシステムの感覚、その帰属意識、その集団からの支援の必要性、そしてそこに上層世界とクリエーターが潜んでいて、それを明かすのだという気づき)に近づくか、遠ざかるかということです。

 しかし、そうなるまでは、「自己と環境」という二つの力の相互作用が、あなたの中に形を作り上げています。その環境はあなたの“自己”(エゴ)に圧力をかけ、それを“無効”にするように働くでしょう。そしてあなたの自己の外側に、新しい支配・統治システムが現れ、あなたはそれを救済(この世界という状態からあなたを引き上げるてこ又はレバー)として捉えるようになるでしょう。

 あなたは「自分か環境か」と物事と査定するようになり、その結果としてスピリチュアルな関係性と力を測定できる量的でかつ質的なレベルを手にします。そうして自分の中に内的なはかりを構築します。自分をはかりの片方に置き、もう片方に集団を置いて測定するようになるのです。このはかりを使えば、あなたは上層世界を調べて測定し描くことがすぐにできるようになるのです。

 スピリチュアルな細胞は「自己と集団」という関係性からあなたの中に生まれ、あなたはその細胞を通し、自分の上にある現実のすべてを測定できるようになります。そして、このようにしてあなたは魂を自分の中に作りあげるのです。