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間違いを犯すことを恐れてはいけない

もし人が正しく進歩しているのなら、彼はスピリチュアルな道を歩む上で自己過信しません。彼は自分および自分の人生に起こらなくてはならないすべてのことを知っていると傲慢に信じません。彼はむしろ、彼を支配し全行為を行う“唯一の存在”だけを信頼します。彼は、すべてを統治し授け与える“唯一の存在” -上層の支配者- と自分が、単にひとつにならなければならないことを知っています。

 しかし、もし人に自信があって、得意になり、自分がすべてのことを知っていると思っているのなら、彼は自分が狭量な所有者の道にいて、本当のスピリチュアリティを味わったことがないということの理解さえもしないでしょう。

 あなたは自分の間違いを認めることを恥じるべきではありません。本当の道とは、あなたが自分の間違いを露呈し、それを正し、結局もっと自分の間違いを見つけるようになることの連続です。

エゴイズムはその限界まで到達した

この世界で人々が持っている願望のすべては、その発達の最期を迎えました。よって、これ以上発達するものは何もありません。私達の世界は完全停止状態にきたのです。私達のすべての肉体的願望(食料、性交、家族、住居にたいする願望)、および社会的願望(富、名声、名誉、権力、知識にたいする願望)は危機に落ち入っています。その理由は、それらの願望がその発達の最終段階を過ぎ去り、それらが誤った形に変質化してきているからです。

 よって、この世界でエゴイズムはもう発達することは不可能です。それはむしろ私達をつなげ、私達が完全に相互依存していることを感じさせています。たとえ国々や人々が互いから遠ざかろうと試みたとしても、これから私達はもっともっとこのつながりを感じはじめるようになります。最終的に私達は完全で完璧なつながりに到達し、そのことが“他者を自分のように愛する”という義務を負わすことになるでしょう。

 そうなった後に私達は、これがすべての問題に対する解決策であることを発見するでしょう。

マクソム(障壁)への攻撃は精神界の中への誕生です

受け取った質問:あなたは何度か“攻撃”の概念について言及しました。私達は誰を、または、何を攻撃しているのですか? この状態に今ここで、特にこのコングレスで到達できますか?また、それをするためにどう互いを助け合うことができますか?

私の答え:実際、スピリチュアル・ワールドは攻撃を通じて達成されます。それは上層からの圧力の直後に下層からの圧力が生じるときのことです。スピリチュアル・ワールドの中へと渡ることは、子供の誕生に似ています。胎児は成長すると、頭を逆さにして生まれてきます。

逆さにするということは、人の自分自身と世界に対する観念を完全に変えることを意味してます。より重要なことと余り重要でないことの位置が入れ替わるのです。逆さまにするという意味は、人が価値観を変えるということです。これを行う覚悟ができれば、すぐにスピリチュアルな誕生は起こります。言い換えると、人(胎児)と母親(クリエーター)の両方から、圧力(プレッシャー)がなくてはならないということです。

私達が上層の段階に似るようになろうとする試み、および友達との間に正しい結束状態を見つけようとする試みを通じて、私達は陣痛(Tsirey Lida)にも似た上層からの圧力を引き寄せます。ヘブライ語の“収縮・攣縮”という言葉(Tsar, Tsirei)は、“狭い”という言葉(Tsar)に語源があります。この意味は出産の攣縮(つまり陣痛)がとても狭くて苦しい状態をつくるので、私達がマハソン(障壁)から押し出されてスピリチュアル・ワールドの中に入るということです。

マハソンは狭い所で、そこを通って人が誕生します。よって、私達は“狭い”状態や苦しみを恐れるべきではありません。私達は単に自分達を逆さにして誕生すべきなのです。

(ユーラシア・コングレスにてのレッスンより 2009年10月23日)

宗教とは人間が発明した人々を分断させるものである

ユダヤ人の異種族間結婚と祖先についての2つ質問を受け取りました:

質問:もし異種族間(ユダヤ人と非ユダヤ人)家族のなかで問題があると、宗教代表者はこれらの結婚が創造主によって禁止されていると訴えます。ではなぜ全能の神は多くの異種族間家族をお造りになったのですか?

私の答え:異種族間家族に問題があるとは思いません。今日のほとんどの家族は異種族間から構成されています。アメリカやロシアにおいてもです。もし配偶者の一人が信心深くなければ、何の衝突もありません。カバラは宗教よりも上位にあり、すべての人が唯一の創造主との合一を達成することについて説くものです。宗教は人間によって発明されたものであり、よってそれは人々を分断するのです。

質問:つい最近私は、父親の先祖が中世の時代にポルトガルに住んでいて、異端審問でクリスチャンになるか国を去るかを問われたユダヤ人であったことが分かりました。彼らは「マラン – marans」と呼ばれていました。私はそれに対してどう係るべきですか?

私の答え:何も変える必要はありません。以前のままのライフスタイルを続けてください。世界にはあなたと同じ境遇の人々が何百万といます。すべての人は創造主との一致(結合)及び“形態の同等性”に到達するでしょう。

オバマ大統領の平和への強要

受け取った質問:オバマ氏のノーベル平和賞受賞についてどう思いますか?

 私の答え:私はそれを「オバマ氏に平和を強要している」と見ています。それは古くて弱い欧州政府が望む特別な和平政略をオバマに強要している願望です。

光の力で憎しみの山の上に登る

人間とは何なのか? 人間とは、エゴイズムとすべての人に向けられた憎しみの山です。もしも光がこの憎しみの山(シナイ山)に影響を与えたとしたら、光は人をその山の上に引き上げます。

 まさにエゴイズムがあるため、人には上に登れるものがあり、そして、光の影響下で、そのエゴイズムはそれ自身を授与のために用いて、喜びを受け取れる準備が整うのです。

 光がすべてのことをするのです。人は高い世界の段階に上昇した最も高潔な人になることができますが、もし光がその人への影響を止めたとしたら、その人は瞬く間に最初のエゴイズムの中に落下します。その他の代替手段はありません。私達は利己的な人間性に制御されるか、または光によって制御されるかのどちらかなのです。

 これは永遠に続きます。だから、どんな霊的状態にいようが、常に光が自分に影響を及ぼすために、その光を手放してはならないのです。

豚インフルエンザはエジプトからの人類の脱出を起こすまでにならない

受け取った質問:私はブラジルから来ました。そこはブラジルに住む人々と外国から来た人々が、心理的恐怖をまき散らすことを好む場所です。現在の噂は豚インフルエンザについてです。人々がとても怖がっているからです。しかしこの流行性の病気には奇妙な側面があります。 H1N1がそのウイルスの名前です(11という番号がその名前の中にあります)。そして一般的な名前は豚インフルエンザです(この名前はイスラエルで大騒ぎを起こしました)。

 私はこの病気の感染者と接触したこともありますが、症状はでていません。この豚インフルエンザについて何か言及したいことはありますか?

 私の答え:私達を考えさせてエゴイズムから私達を引き離し始めることを余儀なくする“エジプトの災い”は、まだ全部発生していません。私達はこの世界の“エジプト”からの脱出に先行する時期に突入しました。

なぜ私達が皆つながっているのか子供達も質問します

質問:なぜ私達は皆つながっているのですか?

 私の答え:創造主は1つの願望を創造して、その後にそれを粉々に壊しました。実際に私達は皆内側でつながっています。そして、私達はただ自分達がつながっていないように感じているだけなのです。

 私は他者が自分から分離していると感じます。私は人々に嘘をつき、彼らから盗み、彼らを殴り、彼らを憎んでいます。なぜなら、彼らも私であると感じないからです。全世界はすべて私なのです!

 創造主は故意に私を混乱させました。他者が私だという事実は私に啓示されます。そして、その後に、次のように自問しなくてはなりません。「自分自身をこのように扱うなんて、私はなんてことをしてしまったんだ?私は自分自身からものを奪い、自分自身を殴り、自分自身から盗んだ。私はたくさんよいものを自分自身から奪い去った。

 私は常に、自分自身、私の健康、私の心地よさ、私の平穏を傷つけている。私は自分自身に対して悪いことをする。私は何を考えていたのだろう?なぜ私にそんな明白なことが分からなかったのだろう?」

 私達が1つの全体であるにも係らず、他の部分が自分とは無縁のように見えるのは、単にエゴイズムの歪んだ鏡のなかにおいてのことです。

 これは嫌な気持ちですが、その利点とは、それが私達を是正に導くということです。それは私達を相互連結(インターコネクション)に向かわせて、私達が近づいて自分の隣人を愛せるようになるための動機を与えてくれます。

 (北米コングレス 子供達のレッスンより 2009年10月17日)

大人が羨むべき子供からの質問

質問:人生の意味とは何ですか? なぜ私達はここにいるのですか?

 私の答え:今起きているすべてのことが夢のなかで起きていることだと想像してごらん。つまり、君がこれの夢をみているということです。君がこのコングレスに参加していて、私と話をしている夢を見ているということです。でも、君はもうすぐ目を覚まし、実は君が家に居たことに気がつくでしょう。

 私達の全人生はこのようなものです。それは長い夢です。そしていずれ目を覚ますのです。でも、私達が寝ている間は、夢を現実のように感じます。

 人生の意味とは、これが夢であることに気づき、できる限り早く目覚めたいと欲することです。もしも夢が勝手に終わるのを待つのなら、私達は絶対に目覚めることはありません。私達は自ら目を覚ます必要があるのです。そして、これは君の友達と内側からの光の光線が、君を眠りから目覚めさせようとすることでしか達成できないことです。

 いちど目覚めれば、私達がどんな境界もない美しい世界にすんでいることに気がつくでしょう。それは1つしかない喜びに満ちた大きな冒険です。私達の人生の意味とは、この新しい世界に目覚めることなのです。

 (北米コングレス 子供達のレッスンより 2009年10月17日)

クリエーターとは私達の最も内部にある達成です

クリエーターとはあなたの是正された特質です。クリエーターは被造物の内面で明かされます。そして、この理由から彼のことをヘブライ語で“Bo-re“(“来て見よ”)と呼ぶのです。

あなたは自分の是正された状態、あなたの是正された自己に到達しなくてはなりません。そしてそのあとに、あなたは自分の正された特質を見て、それを「クリエーター」と呼ぶでしょう。あなたは自分の内面、是正された知覚の器の中でしか、クリエーターを明らかにしません。あなたは自分の外側にあるどんなものも感じることはないのです。

私達は現実の全体、存在する全てのものを、自分達の内側、自分達の感覚の中で知覚します。この理由から、クリエーター、全世界、及びその中を満たしているすべてのものは人間の中に存在していると『ゾハールの書』に書かれているのです。その理由は、人間がそれらを唯一自分の内側においてでしか感じることがないためです。全てのものはただ私達の外側、自己の外部に存在しているように映っているだけなのです。この錯覚は、私達が“内面・内部”と“外面・外部”に対する知覚の差異を通じて、全世界、自分自身、そしてクリエーターを、その内側及びその側面からも見れる能力を獲得するよう、故意に与えられたのです。そうすれば、私達は彼が感じるように創造を感じることができるようになります—それが創造される前、それが創造される過程、その将来の“より高い状態”。

スピリチュアルな知覚とは、あなたが他者を愛し授与することによって自分自身に結びつける“他者”の欲求の中の気持ちの上に築かれます。このようにして、あなたの欲求は成長し、あなたが他の欲求と一体化する程度にまで、あなたはより大きくて広い現実を明らかにしていくのです。

私達の住んでいるこの世界で私達は、「Assiyaの世界」を明らかにします。そこの中では各自が自分自身の中、自分自身の利己的な欲求の中に引きこもっています。しかし、あなたがグループと一つになり始めるときに(これはクリエーターに対するあなたの欲求に似ています)、あなたは「Yetziraの世界」を、あなたがグループの人々の欲求と一体化する程度にまで明らかにします。

環境と1つになり、すべての欲求が1つの統一体になることによって、あなたは自分が達成した授与の特質を明らかにします。そしてそれが「クリエーター」と呼ばれるものです。あなたが自分の是正された欲求の中で明らかにする現象を「光(the Light)」と呼び、その欲求の最も奥の中心部にある源を「クリエーター」と呼びます。

しかし一方では、あなたの中にあるより大きな利己的な欲求が明らかになります。それはあなたの「自己」と呼ばれるものです。そして、その利己的な欲求を超えてグループと1つになろうと努力することによって、あなたは「Beriaの世界」に到達します。

このようにして私達は全部で5つの世界を明かします。バール・ハスラムは“Introduction to the Science of Kabbalah”(『カバラの科学の手引き』)の中で、全ての世界が人間の内部に存在していると書いています。カバラの科学とは、被造物の内側——人間の是正された欲求(感覚)の中——で、クリエーターを被造物に啓示することです。私達は授与の特質を明らかにすることによって、その“源泉”、その“創始者”に到達します。