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自然は万物のバランスを支配しています

受取った質問:あなたは人間の是正について話します。しかし自然界の動植物段階には何が起きているのですか? どのようにしてそれらは創造主との合一に至らさられるのですか?

私の答え:人間のエゴイズムは全ての悪における唯一の原因です。人間と自然との正しい相互関係とは、その人の文化に沿った普通の生活を営むのに必要なものだけを自然から摂取し、それ以上はしないことです。普通の生活に必要な分量を超える余剰は皆のものになります。

このルールは1つの生物を構成している部分間の繋がり方に似ています:心臓、肺、肝臓、腎臓、その他全ての部分が生きるのに必要なエネルギーをもらいます。それにもかかわらず、それらは存続するのに必要な量を超えて消費することはなく、全ての部分が全体に利益があるように働いて機能しています。

人間社会 – 私達が構成している”生物” – の中でも、私達はこれと同じように行動しなくてはなりません。もし一人の人間が必要以上に消費すれば、その人は自分自身とその他の全員に被害を与えることになります。必要なもの以上に消費することをエゴと呼ぶのです。

自然のなかにおける”人間”としての段階がどのように自然との調和を達成できるのか、私達は他の段階 – 無生物、植物、動物 – から学ぶ必要があります。

人には家族、住居、仕事、収入、余暇、年金、保険が必要です。しかし必要なものを超えて余計に取得することは自然とのバランスを崩し、世界を破壊することになります。どうなろうとも、自然が依然として私達にそれとのバランスの達成を強要しつづけることに変わりありません。

マスメディアの役割は世界に奉仕することです

受取った質問:共通の是正プロセスにおいてマスメディアの役割はどう変わるべきですか?

私の答え:人の是正は社会の影響によってのみ生じることができます。私達全員は是正を達成して正しく結ばれなくてはなりません。そしてこれを行うために、全員が自分のいる環境から正しい結束の模範を得なくてはなりません。

したがって私達は最も強力なコミュニケーション・ツールであるマスメディアを利用して世界に正しい環境を築かなくてはなりません。メディアは社会からの要求と政府からの圧力によって是正を行うツールに変わらなくてはなりません。強力で広報的なメディアのみが、人々に自分の環境との関係性を変える必要があると感じさせる影響力があります。

子供は親から正しい行為を要求しなくてはなりません。さもなければ親の行為を恥じるようになります。そして私達の各々も他者に対する悪い扱いを恥じなくてはなりません。

社会の要求から達成された変化だけがこれを可能にします。このようにして私達はマスメディアを、利益を得る為の販売道具として残しておくのではなく、本当に人々を繋ぐ道具にすることできます。

疎外と離別はイルージョンにすぎない

受取った質問:全宇宙が1つの体系ということを知る人は自己の是正をはじめることができます。しかしそのことについて何も知らなく、体系内で誤った行動をしつづけ、その他全員に危害を加えている人々はどうなのでしょうか?

私の答え:私達はそれらのことを説明する努力を続けなくてはなりません。そして正しい行為に必要なものが何なのかについて彼らが理解をすればするほど、私達の全員がより幸せになります。

あなたは世界のことを、まだ是正されていない自分の一部として見なさないといけません。だから世界は自分の外にあるように見えるのです。しかしもしあなたがそれを是正したならば、あなたは自分自身を世界に付着させ、それが自分の一部であると感じるようになります。それはそのようにあなたに啓示されます。

もしあなたがどれだけ深く自分が他者に依存していことを本当に感じたのなら、それと同時にあなたは他者の全員が自分の構成部分であり、まだそれらが自分の管轄外であるということを発見するでしょう。あなたは彼らが自分の子供のようであり、分離することができない自分の一部として感じます。たとえ彼らがあなたの言うことを聞かず、あなたと一緒に居たいとも思ってないとしてもです。

こうしてあなたは全ての魂、全ての人間が自分自身の魂の構成部分であることを明らかにします。しかし、彼らが離れていて彼らは他人だという感覚によって、あなたは意図的に誤った方向に先導されています。もしそうでなかったら是正は不可能です。もし私達が初めから全世界が自己の構成部分として感じていたとしたら、私達に是正することは何も無かったでしょう。彼らは他人だというあなたの感覚(私達を遠ざける距離が私達の間に存在していること)が、自分にとって彼らを是正することは簡単であるということの正確な理由です。もし私がこれらの部分を自己の中に感じていたなら、それは極めてひどいことで、遂行することが難しいことです。それらに触れることさえもできないでしょう。

これらの理由で、創造主は彼らを私の外側に”引っ張り”だし、彼らとの関係づけが他者となる機会を与えたのです。もし私が彼らをもっと自分に近づけて、反対に彼らから良い影響を受取りたいと望むのなら、それは私が彼らを是正しているということを意味します。私が他人と分離しているというイルージョン(幻影・幻想・錯覚)は自己を是正することの目的を果たします。でも実際は、彼らは分離できない自己の部分なのです。

地球の道に沿った前進

世界は均衡に至らなくてはなりません。その後にしかそれは静止するようになりません。長い歴史の間ずっと私達はエゴイズムが増大する理由から発展することを強いられてきました。このエゴイズムの増大が私達に苦痛を与えるほどの不満足を生じさせています。

しかし私達はこの発展の最終段階に突入したことにより、自分達が相互連結と相互依存していることを自覚するまでになりました。私達のさらなる存続は、相互利益的な人類の共存にかかっています。さもなければ私達の人生は憎しみあっている家族のなかで暮らすようなことになります。そうであってもなお最後には良い関係状態を獲得しなくてはなりません。

カバラはお互いに対する関係をどう利己的なものから利他的なものに変えていくのかということを教える特定な目的で使われるように意図されたものです。私達が苦しみや不慮の災害を経験し変わることを強制されることをなく、もっと簡単に時間をかけずに自発的に変化できるように。

だから苦難の道(利己的)と善い道(利他的)があるのです。しかし私達の人生では、ほぼ間違いなく両方の道をたどって前進することになるでしょう。それは地球の道と呼ばれる中間の道です。

学校教育:人間育成の方法

受取った質問:今日の児童はシェアすることや与えることも学校で学ばされます。しかし一度彼らが世の中に出でしまうと、違う価値観の影響下におかれます。職業人ではなく人間を作る為に、現在の教育システムに何を導入すべきでしょうか?

私の答え:現代の通常の学校で人を育てることはできません。また彼や彼女に他者に対する正しい態度を教え込むこともできません。これをする唯一の方法は正しい環境(社会)の協力であり、まず生徒の周りにそれを作る必要があります。

現在そのようなことを目標にしている学校は世界の中で1つもありません。世界における全児童は、型にはまったテストの合格の達成、苦しい競争に勝つこと、他者を踏みつけることを教えられます。彼らの“方位磁石”は最大の利益をもたらす仕事に就くことを意味する成功に向けられています。

このような方法は以前の競争社会の時代において通用していました。しかし今や私達は『最強な者が(他を)支配するのではなく、他と団結する者が(一緒にみんなで)勝利する』という新しい法則で機能する完全化した社会に住むようになりました。したがって違った種類の人間を作る必要があります。それはすべての人の敵ではなく、すべての人の友達という人間です。

そのような人を作ることは、私達の利己的な性質に反することです。よって必要とされるものは特別なメソッド(カバラの科学)と手段(是正する力)です。さもなくば人々は再びユニティーの理念を歪曲することになり、「全国家のプロレタリアート(労働者階級・無産者階級)よ、団結しよう!」と呼びかけて、再び社会主義やキブツ主義(イスラエルの農業を中心とした生活共同体)を確立しようとするでしょう。私達のエゴイズムにとってそれよりも良いものを思いつくことは不可能なのです。

従って適正な児童教育は社会にとって一番の問題です。もしそれが解決されなければ、自然が要求するような社会の改善はできません。そのような改善を達成させるにはカバラの原理を応用する以外に方法はありません。

家族全員が自分以外のみんなに頼っています

受取った質問:個人の福祉が社会の福祉にかかっているという概念は、あらゆる子供教育の基本です。残念ながら、結局のところこの規則は決して守られません..。

私の答え:“完全にそろった人類、グローバルな人類”、”バタフライエフェクト”、”相互保証”、”相互授与”といった概念の混同を避ける為にも、1つのイメージを思い描くことがベストです:私達の皆が1つの家族であるということ。家族の中の全員が自分以外のみんなに頼っています。もし家族の一員の気分が悪くなれば、その気分も家族全員によって共有されます。

同じように、今日の各個人の福祉もすべての人にかかっています。このような理由から私達は他者のケアに自分を捧げなければならないのです。なぜなら私達の一人一人が1つの家族の一員であるためです。

完璧とは“ひかり”と願望の結合です

受取った質問:あなたは、もし人が自分の中にある性質と特質を適正に結合するなら、完璧に到達すると言いました。この結合とは何のことですか?

私の答え:人間には2つの自然的な力が内的に存在しています。被造物の特質に相当する受取る願望と、創造主の特質に相当する授与する願望です。私達はその2つを適正に結合させて等しくする必要があります。

受取る願望は私達に初めは自己の為だけに行動させます。それを授与する願望と等しくさせるということは、それ自体を変化させるのではなく、その実行を変化させることを意味します。受取る願望はそのまま残りますが、その実行を”自己の為”から”他者の為”に変化させる必要があるということです。

こうすることによって受け取る願望は創造主の授与する願望に類似するようになり、人間は創造主の特質と段階 – 永遠と完璧の実行のなかに存在する願望の感覚 – に到達します。

社会は親子の強い絆を育成しなくてはなりません

統計によるとロシアでの十代の自殺は事故と殺人に次ぐ第3番目の死因です。もしも鬱または自殺願望をもった子供が家族の支援を感じているのなら、その子供が自殺を考える頻度はとても低くなります。十代の自殺の62%は、家庭での問題や愛する人の無関心に関連しています。

私のコメント:すべての人におけるエゴイズムの増大(発達)は、子供の死亡率の増加を招きます。その解決策は一般の人々の間、特に親と子供との間に強い絆を築くことに同意してエゴイズムを是正することにあります。

悪から善を学ぼうとすることを止めなくてはならない

人は常に自分が正しいと思っています。自分には良いことしか起きない、悪いことなどは決して起きないと予期します。これが今日における人間の人生観です。世界は次々に生じる危機や問題に苦しんでいますが、誰も「もしかするとそれらに何らかの意図があるのでは」とは全く考えません。すべての人はこれらの出来事は偶然だと思っています。

言い換えると、私達は経験から学んでいないということです。自分達がこれらの出来事の原因であるとは認識していないのです。

現在この問題はますます深刻なかたちで現れつつあります。この先私達が発展するには全人類が1つに団結する以外に手立てはありません。

これを可能にするものは、上層の力 – 創造主 – を引き寄せることだけです。これが、自然の上層力の利用方法についての知識を広めることがとても重要だということの理由です。その後にようやくすべての人が、最初は悪く見えていたものの中に存在する善について学ぶことができるようになります。

世界危機の責任は私達の皆にあります

現在の世界情勢はすべての人とあらゆる事柄が相互的に繋がっていることを示しています。全世界が完全化(グローバル化)したことにより、全ての人のする行為はまさに全世界からの影響の結果です。私達が正しい社会を築くまで各個人も是正されません。ゆえに行為もです。

これから推論できることは、銀行家、政治家、テロリスト、又はその他の人々の行為を非難することはできないということです。なぜなら私達がこの世界情勢を作った張本人だからです! 私達は起きている全ての出来事における共犯者です。なぜなら私達の一人一人が世界の仕組みを作っている必然的な一部であるからです。私達は、各自に責任があって与えられるべき懲罰を受けます。

個人の利益と社会全体の利益の間には何の違いもありません。それらは同じです。私達全員が閉鎖体系の構成部分であり、皆が家族の一員として共通の感覚を共有しています。私達は皆お互いに繋がっているのです。そして私達の閉鎖体系を支配している法則について無知であることは、それらの法則を破ることから受ける罰から私達を守ってはくれません。

世界に罪があるかぎりあなたは高潔になることができません。なぜならあなたも世界の一部であるからです。全ての人が与えられるべき罰を受けるのです。この先、誰かの損失で勝ち組になれる人は誰もいません!