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統一:救いの力

私達は統一が絶対必要である状況に至りました。しかし私達の統一は各自の気分が良くなるという理由からではなく、そうすることで私達全員が一緒に気分よくなるという理由でしなければなりません。

過去において私達を互いに引きつけていたものは、協力から得られる利益でした。この理由で全世界の人々の繋がりが築かれました。私達は世界の一部で何かを生産し、それを世界の他のもう一部に売り、そしてさらに違うもう一部から何か別なものを受取り、これら全てのことが又さらに違う場所に影響を与えました。このように人々は自分達のエゴ、すなわち喜びを受け取りたいという個人的欲求を満たしてきました。

しかし今日私達はこの利己的な繋がりから利他的な繋がりへと変更する時期を迎えています。それは個人の利益の為ではなく全員の利益の為に行われるべきです。私達の繋がりは”受取る為”から”与える為”に変わらなくてはなりません。私達は授与する機会の為に統一しなくてはいけないのです。

このことが完全に非現実的に聞こえることはもちろんですが、自然はこのような統一を私達に余儀なくするでしょう。したがって、普遍的な授与と愛の自然法則を率先して学ぶことのほうが良いのです。この法則は自然が一体であるという事実に起因しています。私達が少なくともこのことについて話し、考えはじめれば、私達の考えがすべての仕事をしてくれます!

カバラの科学は、自分一人でスピリチュアリティを獲得する力が誰にも備わっていないと説明します。私達が自分一人で授与の特質に満たされ、それによって安らぎを得ることは不可能です。もっと正しくは、唯一私達の間に正しい繋がりを築くことにより、これを成し遂げることが出来ます。そしてこれを行うために理解すべきことは、正しい種類の統一に至ることによって、私達の一人一人が全ての共通の力を受け取るということです。そして、これは愛を通じることでしか達成できないものです。

自己の是正を求めるならその方法を教える人を見つけなさい

受取った質問:理解できません。他に誰に対して配慮しなくてはならないのですか? 私はすべての人に対して配慮しているとおもいます。私は両親と隣人に対しても良くしています。

私の答え:あなたのような人をよく見かけます。しかしそれで十分とは言えません! 仮にあなたが隣人を殺さず、強奪をしないとしても、そして隣人から何も盗んでもなく、強姦もしてないにしても、そしてさらに隣人のお花に水をあげているとしても、これらのことはあなたを本当に“思いやりのある人”にはしません。あなたは単に自分のエゴイズムの理由でそうしているだけにすぎません。あなたがそうする理由は、お互いをそう扱うことが生活をすてきで心地よいものにするということを知っているからです。

今日、自然は私達に対してそれ以上のことを要求しています。お互いを本当にケアすることを求めているのです。それはあなたが今していることとは全く違うことです。あなたは他者をあたかも自分の子どものように心配して面倒をみなくてはいけないのです。これが私達の利己的な性質に反していることは明らかですが、私達はそうしなくてはいけないのです! 新しい自然法則は啓示されつつあり、私達はそうすることを義務づけられています。

この法が施行されている国に連れてこられたと想像して下さい。そしてその法を破れば必ず厳しい罰を受けます。この場合あなたはどうしますか? あなたには選択の余地がありません。あなたは誰かこの法のことを教え、説明し、模範をみせ、その法を守ることへの願望と力を与えてくれる人を見つけなくてはなりません。あなたに影響を与えてあなたが変わることを簡単にしてくれる誰かを見つけなくてはいけません。もしあなたの周りの人の誰もがこのことを話題にあげるのなら、確実にあなたはこの法を守ろうと同意するでしょう。もし彼らがその模範になっているのなら、あなたがいくら初めは嫌だったとしても彼らのように振る舞いはじめることでしょう。

人は自分の置かれた状況に選択肢がないとき、どんなことにも同意します。その法則は上層から私達に課せられているものであり、私達はそれを受け入れざるを得ません。

世界の変革は自分を変えることから始まります

受取った質問:だれもが世界に対してプラスまたはマイナスの影響を及ぼしているのなら、何がその全体像を決定しているのですか?

私の答え:人が霊的に発達すればするほど、その人はもっと力を有することになります。最も強力な力は思考力です。通常の人々は世界に対して自分達の思考、願望、行動で影響を及ぼしますが、世界にいくら60億人の人々が存在しているのにもかかわらず、その影響の程度はとても小さなものです。

世界は静的ではありません。人は常に自己の変化する性質を基に違う世界を見ています。世界というものが個人の印象であることを理解するとき、世界を改善するのではなくて自分自身を変化させることが必要なのだということが分かるようになります。世界を変えるには自分自身を是正しなくてはならないということです。

もしそうすれば、あなたは上層の力がどのように全ての事象に作用しているのかを発見します。そしてこのことが認知モデルの全体とあなたの認知するものに対する解釈を変化させます。これで人々の気分はよくなるのでしょうか? 失業と餓えに終わりは来るのでしょうか? 会社は本当に従業員を引き戻すのでしょうか? 答えはYesです。私達は自分自身の目でそれを見ることになります。

バール・ハスラムは論説『創造主の隠匿と啓示』のなかで、この世界で変わるものは創造主の啓示または隠匿以外に何もないと述べています。したがって、この世界の像が一定で静的であるという考えを捨てることはとても助けになります。私達は世界の全てが、自分自身の認知、性質、内的な観念によってを決定されていることを理解すべきです。その後に私達は自分達の欠陥を是正しはじめ、その結果、全ての事象における創造主の意向と意図を知ることになります。

カバラの科学はこの達成の手助けをします。それは定義上、創造主をこの世界にいる被造物に対して啓示する方法です。その一方でこの世界はあなたが今日感じていることの像でしかありません。

私達は常に愛の自然法則に影響されている

「隣人を自分のように愛しなさい」という言葉を言えば言うほど、私達はその意味が分からなくなります。その言葉は総括的なルール、すべての現実における法則であると記されており、私達は皆それに従って行動しなくてはなりません。宇宙を構成する「個のもの」でこの法則に従わないものがあると思っている人は間違っています。

私達がその法則に従う理由は、それ以外に私達には選択肢がなく、私達が1つの次元 、1つの球体に住んでいるからです。その法則は私達に作用していますが、私達は自分達の意に反して、それに従っています。私達が知覚する苦しみとは、その法則に従いたいという願望の欠如そのものです。私達はそのようにして今の状態とより進歩した状態との違いを感じるのです。

もし私達がその事に注意を払うのなら、私達は最も重要なことを認識できるようになります。それはこの法則が義務的なものであるということです。その法則は私達に影響を及ぼしています。そして私達がその法則に背いていること、そしてそれを望んでいない状態にあることには、意図があります。それは私達にその重要性、その素晴らしさ、そしてその普遍性を理解させるためです。そしてその後に私達は、その法則に自ら進んで従うようになり、自由意志を獲得するのです。

私達の皆がクリエーター(自然・授与の力または特質)に奉仕しているということは事実です。しかしながら、私達の中にはそれを不本意に行っている人もいれば、それを意識的に進んで行っている人もいるということです。

全人類を相互連結する新しい力が世界で働いている

現代の世界はグローバルで完全なものになり、今や世界における全ての人々は互いに繋がっていると私達は言います。これは何らかの書籍、条約、または協定に記述されている真実なのでしょうか?

重力が地球上のすべてのものに作用するように、私達の繋がりも今日 明らかになりつつあります。今まで、この力 – 私達の間にある繋がり – は明らかではなかったことから、すべての人は自分の好き勝手に振舞うことができました。しかし今日、私達はこの力に依存しており、それにコントロールされています。

この力は全ての人の考え、願望、そして行動を繋げています。それはあたかも上空から落ちて来たネットのように私達を一緒に捕まえています。その中では、不本意ながら、誰もがすべての人の思考、願望、行動に影響を及ぼしています。

この絶対的な相互依存という力が私達に啓示されている理由は、私達に1つになりたいという願望を植え付け、「相互保証」の状態を達成させるためです。この状態に到達するとき、私達は創造主という知的な上層の力を明らかにするでしょう。

自然は私達を相互連結なかに閉じ込めている

受取った質問:現在の危機は私達の悪行に対する自然からの罰ですか?

私の答え:自然の中に罰のようなものは存在しません。危機とは現在明かされている私達の関係における新体系と私達が相違していることの反映です。これが、どんな危機解決策も経済に対して何の効果もないことの理由です。これらの試みは人間のエゴイズムが悪であるという認識を加速するだけです。

私達に必要なものは全く新しい手段です。それは人間の意識を変革させる利他的なものです。全世界の人々は私達が人間関係における新体系に突入したことを理解しなくてはなりません。

自然は私達を一緒に縛り上げ、閉じ込め、錠を掛けたのです。それだけです。私達は互いに連結されたのです。私達は数千年をかけて私達のエゴイズムの発達における頂点に達し、今日の私達が完全にお互いに結ばれていることに気がつきました。

これは人類の存在における次なるスピリチュアル段階の啓示です。その段階の中で私達は全体を含んだ1つの体をつくります。私達はそれに逆らうことはできません。[単細胞生物が多細胞生物に進化したように、自然進化には万物を統一に向かわせる指針があります。宇宙の塵が引力によって集まり恒星や惑星が形成され、またそれらが集まり太陽系、そして銀河系を形成することも同じ理由です。人間に一般自然法則を変えることはできません。よってそれを学び、それに調和して生きていくことが最も懸命なのです。]

これが、単に世界の一部ではなく全世界の全員が苦しんでいることの理由です。結局のとこ私達は一体であり、一体の中に存在しているので、足が痛い時に頭がその痛みに気がつかないということはありえません。

毒を薬に変えるのも我々しだい

治癒の全過程は悪の認識と毒を使って悪を感じることを通して生じます。医療のシンボルはへびの巻き付く毒の入った杯です。最初それは人に最大の危害を加え、人を死なせてしまうものに見えます。しかし実際はその反対で、人を治癒させるのです。

どうして同一のものが、人を治したり死なせたりする原因になりえるのでしょうか? その実体は治療を受ける人がその毒の効果を決めているということです。その人が毒の一滴を毒または薬になることを決めているのです。

ある人は人間の性質を研究し治療法を理解しようとします。ある人は同様の研究法で毒を薬に変える方法を学びます。またある人はその薬を使用する側でしかありません。しかし最低でもある程度、私達は自分達が皆病気であることを認識しなければなりません。私達は、生きることと死ぬことが何を意味していて、本当の善と悪とは何なのか、ということを理解しなくてはいけません。そして私達をある状態から新たな状態に移行させる治療薬があることも学ばなくてはなりません。

私達には診てくれる”医者”がいて、お金を払い治療を受け、その治療は痛いものになるかもしれないということを知らなくてはなりません。しかしある意味において治療のプロセスには私達の積極性が必要とされます。

人類の全発達は信頼できる本物の”医師”の指示で行われます。既に人類は処方箋を受取っており、今まで発達してきました。そして今こそ人々はこのプロセスに自主的に参加するときなのです。その理由は人が”人間”の段階に到達するためには、一般体系に参加し、アダムの体系(与えることの絆でお互いに結ばれた魂の体系)を啓示するためにそれを築き上げ、それが構築されることを渇望することが必要不可欠であるためです。人々はこうして創造主との同等性を獲得します。

株式市場の上昇は嵐の前の静けさ

受取った質問:先々週からの二週間でNASDAQは20%の上昇を見せました。これは経済危機の終わりを示唆しています。どう思われますか?

私の答え:株式市場はゲームです。それはなんの現実的な根拠または理由なしに急上昇することがあります。ピラミッドスキームを作った人達はそのスキーム作りを止めましたか? すべての人が彼らは破綻すると思っている間に、彼らは政府からの何十億ドルもの資金をむさぼり食いながら、もっと巧妙な手口でピラミッドを構築しつづけています。

今のところエゴは勝利を祝っています。しかし本当の解決策やどんな是正案も何もなされていません。エゴは前と同じように続行していて、次の大惨事をゆっくりと作っています。ですから、もしあなたが全てが直されて普通に戻ったと考えているのなら、あなたは可能な限り最悪な状況にいます。それは攻撃を始める準備をすすめている敵に包囲されながら、その状況に気がついていないようなことです。

あなたはエゴが最終的に浮上し状況が前回よりもさらに悪くなることを確信するでしょう。しかし今のところはすべてが良好にみえます。結局皆がもうけて、誰も何も失わなかったというように。

増大する人間のエゴを調整するものが何もないということは事実です。経済学は科学ではなく、単に人間のエゴイズムの追求です。よって経済の全体は、最小限を与えて最大限を獲得すること、もしくは可能ならこっちの支払いなしに相手に請求するということに基づいています。よって経済とは合法的な盗みに近いのです。考えて下さい。私達の関係にある合意や契約とは何ですか? 単に相手から力ずくで財産を奪えないという理由で、財産の交換をするのです。他に選択肢がないので相手に何かを代わりに与えないといけないのです。

経済とは私達のエゴイズムの反映です。そして私達のエゴイズムは常に増大しています。それはどんなものとの結束や協調も好まず、全ての人を搾取するために私達をはねつけます。ではどのような調整がありえるのでしょうか?

エゴイズムを調整するものを作るには、人間関係において守らなくてはならない2つのルールがあります。”自分にされたくない事を他者にしないこと”。そしてその後に”自分のように隣人を愛すること”です。しかしながら、調整案を探しているエコノミストの向かっている方向は確かにこれらとは違います。よって何も見つけることができないでいるのです。その間、次の大惨事は遥かに質的なものになるでしょう。それは必ずしも金融システム、株式市場、銀行から来るものではありません。それは、流行性の病気や異常気象などの形で訪れるかもしれないのです。

何の是正も行っていないのにもかかわらず、危機が一時的に収まったという事実は、次の大惨事が近いことを示唆しています。現在の株式市場の上昇は問題の中断でも終わりでもなく、それはプロセスの速度を証明しているだけで、危機の第二波がそう遠くないことを意味しています。

普及活動の成功への鍵

受け取った質問:どの時点でカバラを広める試みが成功したと言えるのでしょうか?例えば、もし人に、それがカバラであると言うことなく、生活を向上させる実用的な方法があって、私達の皆が自然法則を通じて結ばれていると単に伝えることはカバラの普及になるのでしょうか? もし私がカバラと言わなかったら、マルクス主義者だと思われます。よって、もっと率直(直接的)になる必要があるのか知りたいです。フォーラムやオンライン出版(ブログやサイトなど)においては、あまり直接的ではないアプローチが適しているようですが、それが時間の無駄ではないのか知りたいです。

私の答え:我々は、それがカバラであると言うことなく、以下の事柄についての説明を提供する必要があります:

・我々の選択の自由とは何なのか? それは正しい環境をつくることにあります。(『自由』)

・正しい環境とは何なのか? それは自然との調和・均衡・バランスを達成しようと努力する環境です。

・どのようにし、そのような環境に入るのか? 偉そうにしないで、高慢にならないで、謙遜することによってです。(よい意味で、自分自身を卑下するということです)

・その環境から何を受け取るのか? 団結することの価値・重要性・大切さです。

・あらゆる世代および一人一人の個人的な人生に於いて、歴史を通じてエゴイズムが膨張(発達)してきたことについて説明する。

・単一の統合された閉鎖系を形成するために個人のエゴイズムが押し迫ってきていること。

・私達が完全に相互依存していること。(『相互保証』)

・閉鎖系を研究する生物学、サイバネティックス、そしてその他の科学分野からの例を起用する。

・すべてが一つになった新しい世界についての科学を教えるといった、正しい子育てと教育の必要性について説明する。

・ロシアやキブツに於いて、何故マルクス主義が間違って適用されたのかについて説明する。

・事実を用いて、ナチズムや戦争の可能性があることを示す。

カバラと言わなくても、あなたはこのリストを増やすことができます!

本当の愛とは他者の欲求を満たすこと

受取った質問:愛が人の感情に関するものだとしたら、どうしてそれが法則といえるのですか?

私の答え:欲求は創造物の構成材料です。欲求は力 - 引きつける力と反発する力 - です。世界の法則には明白なものがあり、私達はそれにやむを得ず従っています。他の法則は未だに私達から隠されています。よって私達はまだそれらの法則には従っていません。しかしそれらが明かされるときは、それらを早めに学んで従うことが懸命です。

私達の世界での「愛」とは何でしょうか。それは何かによって喜びを得ることのできる感覚が自分の中で芽生えるときのことです。そして人はこのもの - 光のスパーク(火花) - を切望します。人は自分を満たすために、この光に近づいてそれとの繋がりを求めます。喜びは色々なものから得る事ができます。食べ物、セックス、家族、お金、権力、知識。しかし実際に人は何に繋がるのでしょうか。人が繋がるものとは、喜びたいという欲求に入る喜びのスパークです。これが私達の世界での「愛」というものです。

私達の世界における人々の「隣人愛」の解釈とは、まさに誰かの顔、性格、または社会的地位が好きということですが、カバラにおける「隣人愛」はそうではありません。この世界における「隣人愛」は相手に対する愛ではなく、自分を満足させるものに引きつけられているという感覚です。

本当の愛とは、あなたが他者の欲求を、それがあたかも自分のものであるように満たすことです。この意味は、あなたが自分自身を愛するのではなく、あなたの隣人を愛することです。それはあなたが相手の欲求と作業し、それを満たすことです。これが「隣人に対する愛」というものです。